【発災から9ヶ月】あらたな災害が発生~2024年石川県能登半島地震、能登半島豪雨被害~

元日の震度7に続き、9月にさらなる大雨被害

2024年1月1日に発生した、石川県能登半島地震から9ヶ月が経ちました。一歩ずつ前に進み始めていた現地でしたが、9月21日に記録的な大雨が発生。復旧を遅らせるばかりか、追い打ちをかける新たな被害が発生してしまいました。

復興に向けてこれから、という矢先の豪雨被害に、現地の方々の心は折れかけています。

ピースボート災害支援センター(PBV)は地震発災翌日の1月2日から現地入りし、現地の団体、関係機関、支援団体と連携しながら支援活動(炊き出し、物資提供、支援調整など)を継続的に実施してきました。現在も、輪島市と珠洲市に常駐し、支援活動を行っており、その最中でのさらなる豪雨被害でした。

この1ヶ月の活動についてまとめました。

<能登半島地震 発災後の動き>

1月2日 PBVスタッフ数名を現地に派遣
1月3日 炊き出し、物資配布開始
2月2日 災害ボランティアの登録開始

<能登半島豪雨 発災後の動き>

9月21日  能登半島豪雨発生
9月22日  能登半島豪雨募金開始
               PBV現地スタッフにて各地で炊き出し、物資配布、避難所支援開始

※詳細な活動また先月までの活動のようすは、下記のレポートをご覧ください

 ⇒ 初動レポート
 ⇒ 発災から1か月レポート
 ⇒
発災から2か月レポート
 ⇒ 発災から3か月レポート
 ⇒ 発災から4か月レポート
 ⇒ 発災から5か月レポート
 ⇒ 発災から半年レポート
 ⇒ 発災から7か月レポート
 ⇒ 発災から8か月レポート 

 

9月21日、能登半島豪雨発生

石川県能登半島地震発生から約9か月半がたった9月21日。
今度は、能登半島の被災地に追い打ちをかけるような記録的な大雨による被害が発生しました。

特に、1月に能登半島地震で被害を受けた被災地では、非常に激しい雨による更なる被害拡大が懸念され、PBVが支援活動を実施している輪島市、珠洲市では河川の氾濫や土砂崩れなどの被害が発生しました。

 

珠洲市と市に常駐していたPBVスタッフは安全を確保しながら支援活動を開始しました。

 

 

緊急支援募金の立ち上げ(9月22日)

9月22日、被害の大きさを受け、緊急支援募金を立ち上げました。
 
 
 

【珠洲市】被害の様子と、支援内容

珠洲市は、市内8カ所の河川が氾濫、土砂崩れにより4地区が孤立、約1700戸が断水。家屋はじめ、仮設住宅も浸水被害に遭い、町の中がまた一変してしまいました。

《珠洲市での活動内容》
・災害ボランティアセンターでのマッチング
・避難所まわりの環境整備(清掃)
・FOOBOUR(フーバー)物資提供
・食事、生活用品の配布
・支援調整
など

三者会議が開かれ、情報共有、連携して活動を進めています。ある日の活動例として、避難所、仮設住宅、在宅避難者チームに分かれ、被害情報の把握、断水地区への水、簡易トイレなどの物資支援を実施しました。

被害状況の把握から行わなければいけないという0からのスタートですが、この数か月にこれまでも連携をしてきた行政、社協、連携団体とのチームワークはバッチリ。それぞれが役割をもって支援を進めていく姿に心強く感じ、また頑張ろうと思った日でした。

「なんで奥能登ばかり…」と、会う住民さんからは落胆の声が聞こえます。前を向いて進もうと、がんばっていた矢先の大雨被害に心が折れているのを感じます。少しでも住民さんが立ち上がれるよう、そして、行政、社協のサポートができるよう珠洲市での支援を続けています。

 

【輪島市】被害の様子と、支援内容

《輪島市での活動内容》
・避難所の開設や避難者の受け入れ
・水や食料品、生活物資の配布
・通信環境の整備
・施設復旧の為の泥出し、清掃
・支援調整
など
 
 

元旦の地震に続き、先日の豪雨に、

「ダブルパンチです」
「さすがに心が折れました」
「店を再開したばかりなのに見通しがたたない」
「もう、笑うしかないよ」
など、住民の方からの辛い声が聞こえます。
 
 
また、輪島市にて被災された方々、行政の方々にお話を伺いました。

「住民さんも職員も、心が折れかけている」輪島市役所職員

 
 

 

現在継続中の支援活動について

今後の支援予定

現在、毎日のようにいくつもの関連団体と、被災者状況の共有や課題、解決方法を話し合いながら活動を進めています。

これまでの活動のようすを40以上のメディア(新聞・ラジオ・ネットニュース・配信番組など)で取り上げていただいています。動画・写真・インタビューなどにて紹介されており、アーカイブもご覧いただけます。
 ⇒ メディア掲載情報はこちらよりご覧ください。

今後も引き続き、中期的な支援のために、被災者の生活再建に関わる「コミュニティ形成(サロンの実施など)」「避難所運営サポート」「備品の提供(仮設備品支援など)」に力を入れていきます。

そのほか状況に応じて、「被災家屋の応急対応・保全」「災害支援のノウハウ提供や支援調整」「災害ボランティアセンター運営サポート」など、地元の団体や関係機関、支援団体と連携し、現地のニーズに合わせた支援活動を実施していきます。

 

長期的なご支援をお願いいたします

「2024年能登半島豪雨 緊急支援募金」
「2024年石川県能登半島地震 緊急支援募金」ご寄付は
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