2024年1月1日に発生した、石川県能登半島地震から半年が経ちました。ピースボート災害支援センター(PBV)は発災直後に現地入りし、現在も珠洲市と輪島市にて現地の団体、関係機関、支援団体と連携しながら支援活動を継続しています。
発災から半年を迎えるにあたり、これまで継続して行っている支援について、とくにあまりご報告できていなかった輪島市での活動を中心にをまとめました。
<発災後の動き>
1月2日 PBVスタッフ数名を現地に派遣
1月3日 炊き出し、物資配布開始
2月2日 災害ボランティアの登録開始
※詳細な活動また先月までの活動のようすは、下記のレポートをご覧ください
⇒ 発災から5か月レポート
現在継続中の支援活動について
実は知られてない支援調整の大切さ(輪島市)
食事の提供&調整~みんなに食事を届けたい!~(輪島市)
災害対応にあたる自治体職員をサポート(輪島市)
そのほかの支援(珠洲市・輪島市)
最近の能登半島での動き
「公費解体」の周知
能登半島地震では、発生後から街の風景に大きな変化がないことがよく指摘されます。最大の理由は、倒壊した家屋が解体されなかったためです。
石川県では約2万2,000棟の「公費解体」(所有者全員の同意がなくても市町村の判断で解体・撤去する)が想定されていますが、5月26日までに完了したのは346棟でした。
5月28日、倒壊や焼失などで建物としての機能が失われている場合に「公費解体」ができると、環境省と法務省が関係自治体に通知しました。従来よりも踏み込んだ運用を明示することで、公費解体が進むかもしれません。
能登半島地震報告会&企業の支援について
6月に入り、3日には3石川県珠洲市や輪島市で震度5強の大きな揺れを観測しました。
珠洲市で支援活動をおこなっているPBVスタッフの大塩は取材に対し、「今回の地震は建物への被害よりも、精神的な影響の方が大きい」とコメントしました。
長期化する避難生活や支援活動のためには、様々な角度からの継続的な支援が必要です。
発災からちょうど半年となる7月1日には、企業の災害支援に焦点を当て、【PBV報告】「能登半島地震から半年 企業はどう関われるのか?」を開催しています。
※アーカイブURLは後日公開します。
今後の支援予定
現在、毎日のようにいくつもの関連団体と、被災者状況の共有や課題、解決方法を話し合いながら活動を進めています。
これまでの活動のようすを30以上のメディア(新聞・ラジオ・ネットニュース・配信番組など)で取り上げていただいています。動画・写真・インタビューなどにて紹介されており、アーカイブもご覧いただけます。
⇒ メディア掲載情報はこちらよりご覧ください。
今後は中期的な支援のために、被災者の生活再建に関わる「コミュニティ形成(サロンの実施など)」や「備品の提供(仮設備品支援など)」に力を入れていきます。
そのほか状況に応じて、「被災家屋の応急対応・保全」「避難所運営サポート」「災害支援のノウハウ提供や支援調整」「災害ボランティアセンター運営サポート」など、地元の団体や関係機関、支援団体と連携し、現地のニーズに合わせた支援活動を検討していきます。
長期的なご支援をお願いいたします
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「災害支援サポーター」はこちらから
今後の長期にわたる支援は、継続的に支えてくださる「災害支援サポーター(マンスリーサポーター)」のお力が大きな助けとなります。ぜひ、長期的なサポートにご協力お願いします!
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