12月16日(土)、今年も年末の「PBV活動報告会・懇親会」を開催いたしました。
当日は、様々な連携・ご協力をいただいている団体、過去そして今年の九州北部豪雨災害支援のボランティア、PBVの活動に興味を持って初めてご参加いただいた方々など、報告会に41名、懇親会に26名の皆様にご来場いただきました。
報告会では、今年PBVが現場で緊急支援を行った九州北部豪雨・台風21号の活動について、宮城県石巻市の現状とピースボートセンターいしのまき(PBIの活動)、そして今後のPBVについてお話させていただきました。
九州北部豪雨の活動報告では、現地派遣スタッフが活動内容のパートごとに発表しました。
まずコーディネーターを務めた垣貫から全体の被害状況をご紹介した後、土砂崩れや浸水被害に遭った住民さんの課題とPBVが行った清掃活動のボランティアについて、遠藤から報告しました。
高齢の一人暮らし世帯など、支援の手が届きにくい住民さんとコミュニケーションしながら、どう一緒にニーズを見つけていくのか。また、そのニーズを解決するためには、ボランティアのマンパワーも必要ですが、大都市からの距離もあり、ボランティアの募集に苦心したエピソードもお話させていただきました。
仮設住宅への入居が始まるタイミングからは、複数の企業・団体・行政と連携し、仮設住宅や集会所に必要な物資提供を行いました。仮設住宅では、住民が孤立することで様々な課題やリスクが発生します。その可能性を見据えながら行った工夫などについて、辛嶋から説明させていただきました。
井上からは、12月上旬までの最近の福岡県朝倉市や大分県日田市での活動を紹介。報道がなくなった後の被災地の様子や農業ボランティアの動きをお話させていただきました。そしてまだまだ支援の手が必要としていること、様々な支援の方法があることを紹介させていただきました。
※九州北部豪雨でのPBVの一連の活動は、以下のブログもご覧ください。
1.緊急支援ボランティア募集開始!
2.仮設住宅への支援
3.ボランティア募集延長
4.支援の輪は巡る
5.他の被災地から学ぶ視察
6.地元主体の取り組みを応援
公門は、九州北部豪雨での活動から帰京して4日後、台風21号で被災した三重県玉城町の支援に入りました。報道が極端に少なく、「災害があったことが知られない」ことで、あらゆる支援が届きにくい現状をお話させていただきました。
▼台風21号 緊急支援活動の様子は こちら
休憩後は、宮城県石巻市出身の永沼悠斗さんより、現在の石巻市の様子を紹介してもらいました。現在は大学生として防災と福祉を学んでいますが、そのきっかけは自らの被災体験。数年ぶりに石巻市の様子を聞く機会になったという参加者も多く、永沼さんの東日本大震災から得た教訓をもとにした大川小学校での語り部の活動や地域防災に関わる取り組みは、改めて復興に向かう石巻市の現在を知れる貴重な機会でした。
田山からは、ピースボートセンターいしのまき(PBI)の取り組みを紹介。
「イマ、ココ プロジェクト。」、「かきのわ」、「ほやほや学会」という水産業の関係者や漁師たちと進める3つのプロジェクトと視察研修のプログラムについて、誰だも参加できる活動メニューを発表させていただきました。
最後に、事務局長の上島より、これからのPBVの展望についてもお話させていただきました。
報告会後は、忘年会を兼ねた懇親会!
宮城の美味しいほや(カナッペのほやバージョン「ほやッペ」が人気でした!)、かまぼこ、日本酒なども囲みつつ、楽しく交流ができました。
スタッフにとっても、普段はお世話になった方々と交流する機会が限られているため、懇親会では色々なお話を聞けて有意義な時間でした。これらの活動が成り立っているのも、皆様のご支援ご協力あってこそと改めて実感しました。
また会の中で呼びかけさせていただいた緊急支援のための募金ですが、26,735円になりました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!重ねて御礼申し上げます。
来年も皆様のご期待に添うべく、精一杯努力してまいります。
引き続き、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます!