誰の目にも触れず、
日当たりがいいところはないだろうか？

 

そんな場所を探して、置いたのは、
買ったばかりの太陽光携帯充電器。
今風にいえば、ソーラーモバイルチャージャー。

と、コードで繋げた私の携帯電話。

 

 

場所は、2011年3月の宮城県石巻市、湊小学校。
東日本大震災の発生後、1週間ほどボランティアに来ていたときの話です。

 

その数日前。
被災地入り準備のために某ディスカウントストアにて、

 

「被災地で、我先に充電なんてできないはず。携帯ぐらい電気を自給しよう」

 

との思いで、冒頭の充電器を購入しました。

 

そして、テストする時間もなく、訪れた電池残量の低下。

頭上は、晴天。

 

「ついにこの時がきたか」

 

と、パネルを太陽に向け、待つこと数分。数十分。そして1時間。

 

待てど暮らせど、充電されず・・・。

 

日光が弱いのかな？　パネルの角度が悪いのかな？　と何度も調整するも、

 

待てど暮らせど、充電されず・・・。

 

「んもうっ！」

 

結局まったく使えないものだった苦い記憶・・・。

つい最近の、春めいた日差しを見て思い出しました。

 

あれから、もうすぐ12年。

日進月歩の技術で、今はもっと高性能なソーラー発電グッズがきっとあることでしょう。

ちょっとここらでもう一回、懲りずに探してみましょうか？

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