被災した10地域のうち少なくとも7つの州で、不安定な通信状況が続いています。市場や銀行は徐々に営業を再開しているものの電力の供給が滞っているため、営業時間は限られています。12月22日時点での被災者の数は240万人、60万4,322世帯にのぼり、分かっているだけでも375人の方が亡くなりました。特に小さな島々の被害状況については全容が把握されていないため、通信手段の回復後にさらなる被害報告が上がるものと見込まれています。
ピースボート災害支援センター(PBV)では、現地で活動する複数の団体と連絡を取り合い、現地の情報収集に努めています。現地では、政府機関などが人命救助や撤去作業を進める一方で、多くの国際機関やNGOなどが被災地各地でニーズ調査と並行して緊急支援活動を開始しています。これまでの報告では、緊急期のニーズとしては、食料、飲料水、衛生用品、安全な住まい、心理社会的支援などが挙げられています。
PBVでは、緊急支援募金を通じて、現地団体と共に支援活動を実施していきます。ぜひ、皆さまの温かいご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
台風被害を受けたパラワン島北部アラセリの様子(写真:Bumi Wadah Philippines)
ブミセハット国際助産院は、インドネシア、フィリピン島で活動する団体で、現在フィリピン国内で2カ所の助産院を運営しています。2013年、台風ハイヤンがフィリピンに大きな被害をもたらした際、レイテ島に仮設クリニックを設置し13ヶ月で777人の赤ちゃんを取り上げました。助産・一般医療・物資の支援を実施した後、フィリピンの政府と軍の協力を得て常設クリニックを建設しました。その後、無償助産院として貧しい妊産婦への無償医療、災害医療、助産師への研修などを実施してきました。ブミセハット国際助産院のチームは災害緊急支援のノウハウがあり、今回の台風被害においては、セブ島事務所とパラワン島の助産院を拠点として、被災したボホール島とパラワン島地域へのファミリーサバイバルパッケージ(貯水用のバケツ、水フィルター、衛生キット、ソーラーライト、非常食をまとめたパッケージ)の配布を予定しています。
ブミセハット国際助産院に関する詳しい紹介(日本語)はこちらをお読みください。
現地の被災状況、ご寄付の額によっては、今後、現地の支援先団体を追加する可能性もあります。大きな被害の遭ったコミュニティの人々が、安全に暮らせる日常を取り戻すには、息の長い支援が必要です。皆さまの温かいご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
あたたかいご支援をお願いします。
郵便振替
郵便振替口座 : 00120-9-488841 ※下6桁は右ツメ
口座名 : 社)ピースボート災害支援センター
- 通信欄に「2021フィリピンタイフウ」とご記入ください
銀行口座
銀行:住信SBIネット銀行
支店名:法人第一支店
口座番号:(普)1804859
口座名義(漢字):
一般社団法人ピースボート災害支援センター
口座名義(フリガナ):
シヤ)ピースボートサイガイシエンセンター
- 振込依頼人の前に「2021フィリピンタイフウ」とお書きください ⇒ 例)「2021フィリピンタイフウ ヤマダタロウ」
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