【西日本豪雨災害(7月豪雨)】「助けになりたい!」の気持ちをつなぐ

西日本豪雨によって、被災地では様々なモノやサービスが失われました。そんな現地の状況を様々なメディアで知り、少しでも自分にできることはないか?そう思ってくださる方々が大勢いらっしゃいます。それは「物資」や「炊き出し」を提供してくださることに限らず、「被災した子どもにおもちゃを届けたい」「ペットを一時あずかりすることができる」など、様々な声をいただきます。

 

しかし、実際に被災した方とは直接連絡することができなかったり、本当に求めているものが何なのかわからない。そんなことから支援がつながらない状況が生まれていました。

 

そこで倉敷市災害ボランティアセンターでは、多くの住民の困りごと(ニーズ)を把握している様々な団体やボランティアの皆さんと共に「被災者生活支援窓口」を設置しました。岡山県内外から集まる様々な支援の申し出(シーズ)を一度そこで引き受け、現地のニーズへと適切にマッチングさせています。

 

 

 

例えば、隣りの市に住んでいるので長期的に手伝いたい。チカラのいる活動は出来ないけれど保育士として働いているので何か出来ることは無いですか?

といった申し出に対し「避難所で生活する子どもへの支援を充実させたい」と思っていた避難所運営を行う団体のリーダーさんへご紹介し、休みの日を使って子どもたちの遊び相手をしてもらっています。

 

実は、住民の困りごとと、支援の申し出を繋ぐことはとても神経を使います。
・住民にとって負担にならず、本当に必要とされる支援になっているのか
・支援者は地元を中心とした考えを持って活動してくれるのか
・繋いだことによって中長期的なつながりは生まれるのだろうか
・当日実施して、アクシデントやトラブルが無かっただろうか
・住民さんは喜んでくれたのだろうか
・過剰な支援にはなっていないだろうか

などなど、あげたらまだまだ出て来てきりが無くなります。

 

ということもあり、電話やメールだけではなかなか住民や地域の様子が伝わりきらない部分を補うと共に、地域情報の共有や支援とニーズのマッチングを目的とした「災害支援ネットワーク会議in倉敷」を定期的に行っています。倉敷市内で活動する支援者が集まり、顔を合わせ、目線を合わせ、支援を行なっていく仲間として参加しています。

 

 

 

 

ニーズ(困りごと)とシーズ(支援)のマッチングから生まれたコト

 

ある地域では、自宅にいても台所が直らず十分な食事を取れていないという声があがってきました。この声に応えたいと、この地域の生活支援コーディネーター(支えあい推進員)である倉敷市社会福祉協議会の職員さんが計画し、精肉店の「池田商店」さんの牛丼と、「おたふくソース」さんのコラボによる焼きそばの炊き出しを実施しました。

 

 

 

この炊き出しは、ただ渡して持ち帰ってもらうだけでなく、イスやテーブルを準備しその場に座り、住民さん同士でお互いの状況を話せるように工夫もしています。そんな中で住民さんからは「話す時間が足りないから明日もランチに行きましょう」や「あんたがおるなら、私もここに残る」といった会話も聞こえてきました。

 

 

私たちも災害によって地域のコミュニティが崩れる事を何度も見てきています。一方で住民同士が立ち上がり、助け合い、支え合い、自分たちの暮らす町の事を少しずつ考え、カタチにしていく。そんな場面に私たち自身が勇気付けられる事もあります

 

こんな声を少しづつ広げていきたいと思います。

 


 

▼ 10月も引き続き、災害ボランティアを募集しています。
短期災害ボランティア募集(3日間以上)
長期災害ボランティア募集(7日間以上)
 

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