7月3日に発生した熱海市の土砂災害では、捜索活動が第一優先で行われており、未だに12名の方の行方が分かっていません。(7月18日現在)土石流の最前線では、警察、消防、自衛隊が懸命に捜索活動を続けています。
しかし、急斜面かつ道幅が狭いため大きな重機は入れず、ほとんどが手作業で進められています。泥を慎重に掻き出していますが、常に山水が流れているため作業にも時間を要し難航しています。雨の日もあれば、厳しい日差しで熱中症も懸念される中、大変な状況ではありますが一刻も早い救助を願わずにはいられません。規制線がはられているためニーズ調査もなかなか進みにくい状況ではありますが、PBVも引き続き、地域にとって必要な支援を繋いでいきたいと思います。
発災から2週間以上が経過する熱海市では、現在も自宅に帰れない519名が避難生活を送っています。
熱海市では、避難生活による二次被害を軽減するため、また新型コロナによる感染症対策のため、ホテルを活用した避難所を開設しています。地域資源を活かした熱海市ならではの取り組みです。
熱海市には独居高齢者も多く、平時から入居できる施設に空きがないため、見守り支援もかねて避難所に残られる方もいらっしゃいますが、帰宅できる方は一部戻られました。一方で、この間分散避難を選択し、親せき宅や友人宅に避難されていた方がたは、2週間ともなると親せきとはいえ、なかなか居辛くなり、これ以上迷惑はかけられないと避難所へこられる方々もいらっしゃいます。現在避難所となっているホテルでの滞在は、7月20日午前までで、その後2つのホテルへ移動になる予定です。
まだまだ長い避難生活が続いていきます。
皆さんからの温かいご支援ご協力をよろしくお願い致します。
私たちも引き続き、土砂災害に警戒しながら現地活動を続けて参ります。
◆2021年 熱海市土砂災害 緊急支援募金