2021年12月16日から17日にかけて猛烈な勢いの台風22号(国際名:Rai / 現地名:Odette)がフィリピン中部に上陸し、甚大な被害が出ています。
被災した10地域のうち少なくとも7つの州で、不安定な通信状況が続いています。市場や銀行は徐々に営業を再開しているものの電力の供給が滞っているため、営業時間は限られています。12月22日時点での被災者の数は240万人、60万4,322世帯にのぼり、分かっているだけでも375人の方が亡くなりました。特に小さな島々の被害状況については全容が把握されていないため、通信手段の回復後にさらなる被害報告が上がるものと見込まれています。
ピースボート災害支援センター(PBV)では、現地で活動する複数の団体と連絡を取り合い、現地の情報収集に努めています。現地では、政府機関などが人命救助や撤去作業を進める一方で、多くの国際機関やNGOなどが被災地各地でニーズ調査と並行して緊急支援活動を開始しています。これまでの報告では、緊急期のニーズとしては、食料、飲料水、衛生用品、安全な住まい、心理社会的支援などが挙げられています。
PBVでは、緊急支援募金を通じて、現地団体と共に支援活動を実施していきます。ぜひ、皆さまの温かいご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
◆2021年フィリピン台風被害 緊急支援募金