東日本大震災では、当初、被災地で活動するNGO/NPOにもたくさんの寄付が集まりましたが、これまで日本の寄付文化はずっと遅れていると言われ続けてきました。そんな中、以前ご紹介した「ありがと本」や「JustGiving」など、ちょっとユニークな寄付のカタチが動き始めています。
今日ご紹介するのは、携帯電話を使ったモバイルオークションで知られる「モバオク」と、PBVも昨年からお世話になっている公益財団法人信頼資本財団が手がけるチャリティープロジェクト「モバオクで社会貢献」です。
7月19日に行われた「モバオクで社会貢献」のキックオフイベント。
「モバオク」は、ユーザが自分のお気に入り商品などを出品、その商品を欲しいと思ったユーザが自分で値段を付けて落札し、それを手にするというインターネット・モバイル上でのオークション。いつもたくさんの出品されています。
「モバオクで社会貢献」では、8月19日までにイベント期間内、特設コーナーに並んだ商品の出品者が、落札価格から自分が支援したい東北の子ども支援を行うプロジェクトを選んで寄付できる仕組み。ピースボートが実施中の「福島×ベネズエラ×ロサンゼルス音楽交流プログラム」も、支援先の対象プロジェクトとして選ぶことができます。
先日、成田を出発した福島の子どもたちには、本当に充実したプログラムを体験してほしい思っていますが、それは福島をはじめ東北の子どもたちの日常がまだまだ厳しいという現実の裏返しでもあります。寄付などの継続したサポートがなければ、やりたいこと、やるべきこと、やって欲しいことがあっても色々なプロジェクトはカタチになりません。
現在、PBVでは街頭で九州豪雨被害の緊急支援募金の呼びかけなども行っていますが、様々なサポートをもらったNGO/NPOにとっては、当然その気持ちに現場の活動で応える義務があります。支える人と動く人がいて、そのための寄付の仕組みがもっと社会に広がっていくことで、日本の志あるNGO/NPOの活動が底上げされるといいなと思っています。