2026年夏。熊本地震、千葉水害で活動
2024年能登半島災害に続き、2026年7月に発生した熊本地震、そして9月に発生した台風25号においても、「FOOBOUR(フーバー)」で、多くの被災者へ衛生的で温かな食事を届けています。
「FOOBOUR(フーバー)」とは、『いつでもどこでも食の支援を』をテーマに、キッチンカーを活用し、平常時はひとり親家庭への食支援、災害時には被災地での食事提供(炊き出し等)を行うプロジェクトです。
熊本地震では、発災直後に現地入りし、複数台を運用して継続的に炊き出し・食事支援を行っています。
▼フーバーによる熊本地震支援movie(8月3日)
また、9月19日から22日にかけて関東を襲った台風25号では、先遣スタッフとともにフーバー(FOOBOUR)を千葉に派遣。23日にはカレー約200食を、24日にはちゃんぽん200食・焼きそば50食をご提供しました。

熊本地震の現地から
7月28日地震発生、愛知から2台が熊本へ
7月31日、全国展開に向けて準備をしていたキッチンカー2台が愛知県から出発。佐賀県で食材を積み込み、熊本県へ入りました。


炊き出しの実施
断水している家庭では調理ができないため、出来立ての温かい食事をとることができません。キッチンカーを使用することで、猛暑の中でも衛生的にお届けできます。炊き出しは県内各地で実施し、毎回約100~200食をお配りしています。

▼炊き出し実施数▼
配布場所:八代市松高コミュニティセンター、福祉施設「しらさぎ」、北野津公民館 ほか
配布数:~9月24日 計6,219食
メニュー例:牛丼・中華丼・ナポリタン・茄子ときゅうりの塩もみ・コーンスープ・焼きそば、厚揚げときのこ丼・焼きちゃんぽん・親子丼 など

暑い日が続くなか、厚揚げときのこ丼などあっさりしたメニューが喜ばれています。
訪れた方からは「ひさしぶりのできたてのご飯だ」「また来てくれたんですね!」といった声が聞かれました。提供開始より少し早く来られて「疲れたー」と、ふっと気持ちをこぼしてくださる方や、前回の食事について嬉しそうに感想を伝えてくださる方もいます。

被災者のなかには、家屋の被害が大きく自宅で生活することが難しいため、敷地内に残った小屋などで在宅避難を続けている方もいます。冷たい地面の上に寝て過ごしていたり、長期間の車中泊で足がむくんでしまっていたりと、厳しい環境の中で生活を続けている方が多くいらっしゃいます。
日々の生活に不安を抱える方々と、炊き出しの場で顔を合わせ、食事を通してその時々の暮らしや気持ちに触れています。温かい食事を届けるだけではなく、住民の皆さんの今の生活や困りごと、日々の変化を知ることのできる大切な時間になっています。

食事とともに、物資や情報をお届け
炊き出しの際には、一緒に生活物資(水、ボディシート、口内洗浄液など)もお配りしています。何日もお風呂に入れず、ボディシートなどで一日の汗を拭いているという話も聞きます。心身ともに疲労がたまるなか、日々の疲れをぬぐう生活物資や、それらを提供してくださる方々がいるということが、被災地にとって大きな力になります。

また、物資とともに、支援情報をお伝えしたり、お困りごとをお伺いすることもあります。物資とともに得られる情報は明日からの生活の力となり、コミュニケーションは心を繋ぎます。
先が見えず、知らず知らずに気が張り、我慢が積み重なっているなかで、あたたかな食事が生み出す心のゆとりが日々の支えになります。「あのトラック!」と覚えてくださる方もいて、黄色いトラックがすこしでもほっと安心できる目印にもなればと願っています。

食事の配布
炊き出しだけでなく、お作りしたお食事の配食も実施しています。

熊本県内に複数の施設を持たれている福祉施設シラサギさまからは、あたたかなメッセージをいただきました。
「野菜たっぷりの中華丼を55食いただき、数に余裕がありましたので、近隣の小規模施設さんにもお配りさせていただきました。スタッフからは、久しぶりにおにぎり以外のものを食べた、美味しい、涙が出る、という声が上がっておりました。発災から10日、温かい食食事これほど力になるものかと、あらためて感じました。」

宇和島からも熊本へ到着
愛媛県宇和島市で運用されているフーバーも、熊本に駆け付けました。
宇和島では2026年7月に「FOOBOUR -うわじま港-」がオープンしたばかりです。特定非営利活動法人 U.grandma Japan(うわじまグランマ)が主体となり、平時は主にひとり親家庭の支援を行うキッチンカーとして活動しています。
8月8日には熊本県氷川町の竜北西部小学校グラウンドにて炊き出しを実施しました。気温36度という暑さのなか多くの方が集まり、昼食200食を配布。翌日からも、毎日炊き出しが行われました。

引き続き、熊本での食事支援を実施していきます
氷川町では、在宅で納屋などで暮らしている方が多くいます。いまだ水が出ていないところもあり、炊き出しだけでなく、水や物資をお配りしたり、お宅に訪問を続けています。
フーバーによる炊き出し支援を担当しているPBVスタッフの川村勇太は、被災者の方々と接するなかで「非日常を“日常”にすり替えない活動を日々続けている」と言います。
これからも中長期的な支援が続くことが予想される日々のなかで、「せめて温かい食事を食べてもらえる時間をつくりたい」という思いで炊き出しを続けています。
▼氷川町にて炊き出し・物資支援等実施中:現地スタッフコメント
「人こそが人を支援できる」
被災された方々が1日でも早く安心できる暮らしと笑顔を取り戻せるよう、わたしたちは引き続き活動してまいります。


車内は冷蔵庫・冷凍庫を完備し、エアコンは遠隔操作および自動化により適切な温度管理が可能。
◆炊き出し以外の支援についての熊本地震支援はこちらから◆
「FOOBOUR(フーバー)」の展開について
フーバーはこれまで、2024年8月に佐賀県大町町、2025年10月に石川県輪島市、2026年7月に愛媛県宇和島市にて運用を開始しています。また、長野県伊那市での設置運用の準備も進めています。
今後は全国でこの黄色いキッチンカーを活用し、平常時は「困窮するひとり親家庭の子どもたち」への支援、災害時は「被災された方々」への支援を実施していくことを目指しています。
https://foobour.pbv.or.jp/