熊本県で最大震度7の地震が発生
地震の被害に遭われた全ての皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
2026年7月28日、熊本県で最大震度7を観測する強い地震が発生しました。地震の規模はマグニチュード7.1(推定)とされ、九州の広い地域で強い揺れを観測。一部の地域には津波注意報も発令されました。


撮影:熊本県八代市(2026年7月29日)
ピースボート災害支援センター(PBV)は、関係機関や支援団体と連携しながら情報収集を開始。7月28日、現地に向けて先遣チームを派遣し、被害状況や支援体制、必要としている支援を確認しながら、現地のニーズに合わせた支援活動を開始しました。
熊本では連日厳しい猛暑が続いており、ライフラインの停止や避難生活の長期化により、熱中症や体調悪化など災害関連死のリスクが高まっています。PBVは、災害関連死を防ぐことを重要な目的の一つとして、支援活動を進めています。
発災直後のようす
(発災翌日、現地の様子)
発災から1ヵ月のようす
動画:【熊本地震から1ヵ月】現地の様子&報告会アーカイブ動画を公開
支援活動報告書:「熊本地震 発災から1ヵ月 活動報告レポート(PDF)」
支援活動の詳細はこちら
PBVは現在、熊本県内にて、調査・自治体や行政への提案や連携・物資支援・炊き出しなどをおこなっています。
自治体・行政への提案や連携
自治体(市役所・役場)との間で協議を行い、必要な支援をスムーズに届けるための連携体制を整えています。あわせて、当団体で対応可能な以下の支援内容についての提案を行いました。
■衛生・生活環境の改善
トイレカーの派遣調整、避難所への段ボールベッドやパーテーションの設置など
■食の支援
キッチンカーを活用した継続的な炊き出しの実施
現地調査
一部地域では、地震の影響による断水や停電が続いています。住民の方々へのヒアリングなどを通じて、支援の偏りや漏れがないよう課題やニーズの把握に努めています。関係機関や支援団体と情報共有を行い、現地の状況に応じた最適な支援を進めていきます。
家屋被害調査では、本格的な修繕までに少なくとも3か月程度を要する見込みの中、制度の対象外となりやすい住宅で避難生活を続けている方の生活実態を緊急で確認しています。特に、損壊した屋根が1か月ほど放置される懸念があるため、民間による補完的支援の必要性と対応策を見極めていきます。


現地調査(写真:宇城市)
炊き出し
「FOOBOUR(フーバー)」*のキッチンカーを活用し、多くの被災者へ衛生的で温かな食事を届けています。今後も県内各地において、炊き出しを継続して実施しています。
県内各地で実施し、毎回約200食をお配りしています。暑い日が続くなか、厚揚げときのこ丼などあっさりしたメニューが喜ばれています。また、水、ボディシート、口内洗浄液なども一緒にお配りしています。
配布場所:八代市松高コミュニティセンター、福祉施設「しらさぎ」 ほか
配布数:~10月18日 計7,903食
メニュー例:牛丼・中華丼・ナポリタン・茄子ときゅうりの塩もみ・コーンスープ・焼きそば、厚揚げときのこ丼 など
断水している家庭では調理ができないため、あたたかいできたての食事を食べることができません。キッチンカーを使用することで、猛暑の中でも衛生的にお届けできます。
訪れた方からは
「ひさしぶりのできたてのご飯だ」
「また来てくれたんですね!」
といった声が聞かれました。
先が見えず、知らず知らずに気が張り、我慢が積み重なっているなかで、あたたかな食事が生み出す心のゆとりが日々の支えになります。「あのトラック!」と覚えてくださる方もいて、黄色いトラックがすこしでもほっと安心できる目印にもなればと願っています。
また、炊き出しだけでなく、お作りしたお食事の配食も実施しています。熊本県内に複数の施設を持たれている福祉施設シラサギさまからは、あたたかなメッセージをいただきました。

*【FOOBOUR(フーバー)とは】
「いつでもどこでも食の支援を」をテーマに、キッチンカーを活用し、平常時はひとり親家庭への食支援、災害時には被災地での食事提供(炊き出し等)を行うプロジェクトです。2024年8月に佐賀県大町町、2025年10月に石川県輪島市、2026年7月に愛媛県宇和島市にて運用を開始しています。
今回の地震では、全国展開に向けて準備していたキッチンカー2台が愛知県を出発し、佐賀県で食材を積み込んだうえで現地に入り、食事の提供や生活物資の配布を実施しています。
→ https://foobour.pbv.or.jp/


避難所支援
八代市の避難所に、段ボールベッドが届いた日。避難者の方々と地域の防災士会の方々など、住民の方々とベッドを組み立てていました。 避難所に来た当初は自己紹介もなくただ無言で座っていた被災者の皆さまが、組み立てを通して仲良していきました。 みんなで一緒に行動することで、避難所の風通しが良くなり、空気が柔らかくなるのを感じます。
物資支援
ライフラインが止まり、酷暑が続く環境のなか、避難所に身を寄せる方や被災された住民の皆さまへ配られている物資。それは、被災者の方々や、支援活動を行う私たちを含む被災地に関わるたくさんの人々にとって、心身ともに大きな支えとなる、まさに生きるために必要なものです。
熊本地震における物資配布では、炊き出しとともに物資をお手渡ししたり、必要とされる地域へお届けしたり、近隣の住宅へお配りしたりしています。また、物資とともに、支援情報をお伝えしたり、お困りごとをお伺いすることもあります。物資とともに得られる情報は明日からの生活の力となり、コミュニケーションは心を繋ぎます。


これまでの物資配布(10月27日時点):
飲料水約18,500本、おしぼり約18,600本、ボディーシート・タオル約13,400個、その他食品・衛生用品(マウスウォッシュ、肌着・下着類、簡易トイレなど) 合計約91,500点
地域の断水も解消されつつあるとはいえ、一般の住宅ではまだ飲料できる水が出ず、避難所で生活をされている方も多くいらっしゃいます。
何日もお風呂に入れず、ボディシートなどで一日の汗を拭いているという話も聞きます。心身ともに疲労がたまるなか、日々の疲れをぬぐう生活物資や、それらを提供してくださる方々がいるということが、被災地にとって大きな力になります。
この物資支援は、私達の力だけでは実施することができません。
様々な企業様が緊急災害対応アライアンス「SEMA(シーマ)」の仕組みを活用し物資をご提供くださるおかげで、その時に被災地に必要なものを必要なぶん迅速にお届けるすることができています。
SEMAとは、被災現場に必要なものを素早く届けるため、平時から加盟各社が持つ物資やサービスの情報をリストとして集約・共有し、災害が発生した際に、企業が持つ資源を現場のニーズに合わせ迅速に提供します。
様々な企業の方々が、被災された方々や、支援活動を行う方々へと物資をご提供くださっています。
「すこしでも心が和らげば」「明日への力になれば」という思いからお届けいただいた大切な物資を、私たちはしっかりと預かり、必要とされる皆さまへとお配りしていきます。
支援調整
氷川町では行政・社会福祉協議会・支援団体(NPO/NGO)による「三者連携」が進んでいます。地元で活動してきた団体や外部の支援団体には、食事支援、子どもへのケア、技術を要する家屋対応など、それぞれの強みや得意分野があります。
行政の手が届きにくいところを補い合い、各団体の強みを最大限に活かすため、ピースボート災害支援センター(PBV)、災害NGO結、オープンジャパンは、行政、社協の支援団体の統括窓口を担っています。定期的な三者ミーティングを重ね、特に食事支援(炊き出し)などでは、災害ボランティアセンターに寄せられる多くの申し出を、自治会や保健所、地域の皆さんと協力しながら、必要とする避難所や地域につないでいます。
マッチング数(8月末時点):
のべ83団体、97ヵ所、20,981食 など
「支援調整」は、表に出る活動ではありませんが、支援者一人ひとりの「力」と「想い」をしっかりと被災された方々に届けるための、重要な架け橋です。
その他の支援
日中はスタッフが手分けして、情報収集や関連団体との状況共有、物資配布、炊き出しなどの支援を進めています。


各地での物資配布(写真:宇城市)


関係団体や、スタッフ間での打合せ
今後の支援活動について
PBVは、これまで災害支援で培った経験とノウハウ、繋がりを活かして、現地のニーズに合わせた最適な支援を行います。
- 物資・食事支援:支援物資や炊き出し、温かい食事を届けるキッチンカー「FOOBOUR(フーバー)」の派遣検討
- 被災家屋の対応: 被災家屋の応急対応・保全、災害ボランティアセンターの運営サポート
- 避難生活の支援: 避難所運営サポートや環境改善
- 支援調整・連携: 関係機関や他団体との連携調整、災害支援のノウハウ提供
皆さまからお寄せいただいたご寄付は、被災地の状況変化やニーズに合わせて、緊急支援活動や生活再建などに大切に活用させていただきます。なお、現地では被害の全容把握が進められている最中のため、状況に合わせて活動内容を変更する場合もあります。
「人こそが人を支援できる」
被災された方々が1日でも早く安心できる暮らしと笑顔を取り戻せるよう、皆さまのあたたかいご支援・ご協力をお願いいたします。
最新情報
支援の状況は、各公式SNSにて随時発信しています。
最新情報は以下アカウントをご確認ください。
2026年熊本地震に関する新着記事はこちら
- 2026.10.27
- 【2026年熊本地震】支援活動レポート(随時更新)
- 2026.10.23
- FOOBOURー熊本地震におけるキッチンカーでの支援ー(随時更新)
- 2026.08.28
- 【熊本地震から1ヵ月】現地の様子&報告会アーカイブ動画を公開
- 災害支援活動は、被災地の状況やニーズにそって、活動内容を決定しています。活動に必要な費用をご寄付が上回った場合には、次の支援活動に活用させていただきます。あらかじめご了承ください。
- ピースボート災害支援センターの寄付金に関する取扱規程は下記をご参照ください。
公益社団法人ピースボート災害支援センター寄付金等取扱規程[PDF]
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今後の長期にわたる支援は、継続的に支えてくださる「災害支援サポーター(マンスリーサポーター)」のお力が大きな助けとなります。平時からの継続的な支援が、発災直後に迅速な初動調査や緊急支援を開始することができます。災害支援サポーターは、 継続的に支援することで、被災地を緊急期から中長期まで支えることができます。
ぜひ、長期的なサポートにご協力お願いします!
一人ひとりの復興の歩みがあるように、私たちの支援活動も一歩ずつ。
皆さんの温かいご支援が、この地で暮らす方々の安心に繋がっています。 継続的なご支援、ご協力をどうぞお願いします。
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公益社団法人ピースボート災害支援センター寄付金等取扱規程[PDF]
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