【西日本豪雨】一進一退を続けるニーズ状況

引き続き倉敷市災害ボランティアセンターの運営支援を行っています。現在、倉敷市災害ボランティアセンターで抱えている住民からのニーズ(お困り事)数は112件となっています。(1/26時点)昨年、12月上旬のニーズ数は約150件だったので、ボランティアの力によって、少しずつ解決してきていますが、今でも平均して1日3件ほど新しい依頼があり、その内容も少しずつ変化してきています。

 

 

今年の3月末で、行政の援助が受けられる家屋の公費解体の申込み申請が終了となります。これまで家屋の今後をどうするか迷っていた方々の中には、解体をしない決断をし、自宅の再建を目指される方もいます。そのため、ボランティアセンターにリフォーム前の天井・壁剥がしを依頼されるケースが以前より増えてきました。そのようなお宅では、きれいに清掃するまでに延べ100人~200人くらいの人手が必要となります。

 

 

また災害から数カ月経ってから初めてボランティア依頼される方には、様々な背景があります。

 

災害が起きてから、家に戻るのが怖くて怖くて帰れなかった。半年経ってようやく戻れた時、自分ではどうにも出来ないと思って依頼した

 

 

発災から半年経った手付かずのお宅。家主さんは体調を崩されたままで、親戚の方がボランティア依頼をされました。

 

 

 

リフォームか解体か…。半年悩まれてやっとボランティア依頼をされた方のお宅。壁の裏側には黒カビが発生していました。

 

 

ボランティアに頼むのが申し訳無くて…。自分でコツコツ片付けをしていたけど、限界を越えて入院してしまった。今からでもボランティアを頼んでも大丈夫でしょうか?

 

発災当初、家主さんが壁剥がしはしたものの、体力の限界を迎え、そのままに。天井、床、壁の土も取る必要があります。

 

 

みなし仮設にいるとやる事がない、知り合いもいない。毎日泣いて暮らすくらいなら、やはりすみ慣れた町に帰りたい

自分も親も心身共に不調になり、家どころでは無かった。持病も落ち着き、ようやく生活再建に向き合えるようになった

 

住民の声に耳を傾けていると、どのお宅も共通しているのは、清掃活動の依頼というだけで無く、これまでの様々な努力と葛藤をうかがい知ることができます。その人自身の心の声に耳を傾け、複合的な支援を視野に入れる必要があると感じます

 

ボランティアセンターの運営支援の一環であるニーズ調査やボランティアの作業現場の巡回の際、住民とお話しする機会が多くあります。何度も足を運んでじっくり時間をかけ注意深く耳を傾けないと、本音だったり本当に依頼したい事にはたどり着けません。

 

住民に寄り添った息の長い支援が一層求められています。

 

 

 

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