【2019年台風19号 福島支援】被災地支援:いわき市 また再会し集えるために

2019年の台風19号で被災した福島県いわき市への支援が続いています。PBVでは2020年1月より、被災してしまった地域のコミュニティ活動の再開を目指し、公民館・集会所への備品提供支援を行っております。徐々に整っていっていた備品を利用していただきながら、地域のコミュニティがまた盛り上がるはずでした。

ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で、地元団体に引き継ぐ予定だったコミュニティスペースのサロンの開催開業ができずなかったり、公民館に人が集まることができない状況が続いています。いわき市は東日本大震災を経て、台風19号で再び被災をしてしまいました。今後、もしもいわき市で新型コロナが蔓延することがあれば、「もう立ち直れない」と住民さんたちは言っています。

いわき市ではもう町街の復旧を妨げられないために、9月までの地域のイベントを全て中止にし、なるべく地域の中で復旧活動が進められるように人員を整えています。未だに水害にあった家屋の半分は再建できていませんし、1階が浸水してしまって、2階での生活を余儀なくされている住民さんもいます。多くはありませんが、キッチンが使えずに、日々の食事ごはんに苦労されている住民さんもおり、まだまだ町街の復興には時間が必要です。

たとえ現地に行けないとしても、できことをコツコツやっていこうと、台風19号により被災してしまった集会所の備品の提供のほか、フェンスや電灯などの屋外工事、そして、新型コロナウイルス対策用の衛生用品も提供いたしました。これまでに依頼のあったほぼ全ての備品が納品され、一部地域では人数制限などのコロナ対策を設けたうえで、サークル等の活動が再開し始めています。
各地区の区長さんからは、
「とても立派な物をいただけて、本当にうれしいよ」
「地域の人たちもみんな喜んでましたよ」
「災害で地域が寂しくなったけれど、支援のおかげでまたみんなが集まって楽しく活動できる」
「またいわきに来て集会所の様子を見に来てね」
など、たくさんの嬉しい言葉をかけていただきました。

 

会いに行けない状況は依然として続いており、歯がゆい気持ちもありますが、引き続き何重にも災害による被害を受けた地域に寄り添い、復旧・復興に向けた支援を行っていきます。

この活動は特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)及び、米国に本部を置くCenter for disaster philanthropyからの助成を受けて実施しております。
引き続き活動資金へのご協力をお願いしております。どうぞよろしくお願いします。

 

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