日本で、大阪北部地震が発生する2週間ほど前、6月3日に中南米のグアテマラでは大規模な火山の噴火がありました。火砕流や溶岩が流れ出し、大量の火山灰によって複数のコミュニティがまるごと被災し、1万人以上が避難生活を強いられました。
◆【緊急支援】グアテマラ火山噴火 生き残ったのはわたしだけ?
ピースボート国際交流の船旅のグアテマラ・カウンターパートナーであるアンヘリカ・レジェスさんから被害状況の連絡を受け、アンヘリカさんが代表と務める団体「MINNASAN」を通じて被災者の支援活動を実施することになりました。現地で支援活動を実施しているパートナー団体「MINNASAN」から、中間報告が届きました。
この度は、火山噴火の被災者であるグアテマラ市民の仲間たちに対し、日本から多大な支援を賜り、誠にありがとうござます。
残念ながら両親、兄弟たち、義姉妹、甥や姪たち18名を失った被災者のひとり、ヘイディ・サルモレス・パマルさんは、灰化されて亡くなった家族の死を受け入れられず、いまだ亡き人たち、とりわけ父親の言葉と思い出を心の支えに今を生きています。
このように、噴火の被害を思い出すとこちらまで涙を誘われる証言がたくさんあります。多くの子どもたちが孤児となり、母親たちは子どもを亡くし、家族を亡くした父親たちも大勢います。生き残った人々の証言は数えきれません。
私たち「MINNASAN」は、40の家族およびその仲間たちの支援を続けております。噴火によって財産や持ち物をすべて失った家族も多く、生活するための必需品の手配と配布を行っています。
卵、砂糖、油、パスタ、シリアル、牛乳、豆、小麦粉などの食料キット。
タオル、シャンプー、歯ブラシ、下着などの衛生用品キット。
18人の親族を亡くされた、パミルさんの家族にも救援物資を届けることができました。物資配布当日は大雨でしたが、多くの家族が食料キット、衛生用品キットを受け取りにこられ、それぞれが感謝の想いを口にしていました。
グアテマラの支援団体である私たち「MINNASAN」を信頼し、アンティグア市ロデオ地区に住む40家族への支援を可能にしていただいたこと、心から感謝申し上げます。今後も支援を続けて参ります、よろしくお願いいたします。
MINNASAN代表 アンヘリカ・レジェス