【石巻】 「仮設きずな新聞」終刊のお知らせ

 

この度、2011年の10月に創刊して以来、石巻の仮設住宅にて配布を行ってきました「仮設きずな新聞」を2016年3月末を持ちまして発行を終えることとなりました。

 

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昨年の8月に「仮設きずな新聞」が第100号を迎え、ささやかなお礼の会を開催した際に、「できる限り発行を続けて欲しい」、「毎号楽しみにしている」と嬉しい声も沢山頂いておりました。また、3月には震災から5年が経ち復興公営住宅の建設も進み、新しい生活の場へと移り住んで行かれる方がいる一方で、今後もしばらく仮設住宅での生活を続けられる方がいることも承知しております。

 

終刊の判断にあたり、団体内部でも多くの議論がありました。仮設住宅に住む最後の一人の方が新たな生活の場に移るまで新聞を発行し続ける、という形もあったのかもしれません。しかし、今回は団体としてもより大きな変化を求められることになりました。2011年3月17日に、私たちが石巻での災害支援活動を開始してから、力になれることは何でもしようと、家屋清掃、炊き出し、避難所サポートなど様々な活動を実践してきました。それらは日本全国・世界各地から駆けつけた延べ8万人ものボランティアによるものでした。

時間が経つにつれ、一方的に支援する側とされる側という垣根を越えて、共に歩める関係を模索していきました。「仮設きずな新聞」でも、地域で活動している方に編集委員として加わって頂き、仮設にお住まいの皆さんにも新聞配布のお手伝いなどを担って頂きました。

 

石巻の皆さんと関わっていく過程で、石巻を好きになり、石巻に通い続けるまたは移り住むボランティアや職員が大勢現れました。石巻の皆さんとボランティアが出会い、育んでくださったこのような繋がりを今後も大切にしていきたいと考えています。

 

そこで、今後も石巻に関わり続けられるように、組織を改変し、4月には石巻に根ざした新団体を立ち上げることになりました。運営する資源が限られるため、「仮設きずな新聞」の活動は3月末で終了しますが、4月以降も石巻の一員として形を変えながら関わり続けていくことになります。

 

 

◎「仮設きずな新聞」配布ボランティア募集

「仮設きずな新聞」の終刊に伴い、これまでのように「ボランティアが一軒一軒訪問し、手渡しで新聞を配布する」という現在の形のボランティア活動も基本的には3月で終了になります。「活動に興味はあったけれど、機会がなくて参加出来なかった」という方は、ぜひ3月までにいらしてください。

<受け入れ日程>
・2月24日(水)-25日(木)
・3月 5日(土)- 6日(日)
・3月19日(土)-20日(日)

 

仮設きずな新聞 配布ボランティア 応募はこちら
http://pbv.or.jp/ishinomaki-psen/volunteer/newspaper/