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こんにちは、ピースボート災害支援センター(PBV)の多賀です。

輪島市で暮らしていた友人(3児の母)に、
1月1日の地震発生時から現在までの話を聞きました。

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1月1日の16時06分ごろ、マグニチュード(以下M)5.7の地震が発生。

「去年(*1)と同じくらいの揺れで。慣れたものと言ってはあれですが、子どもたちもすぐに頭を守るなど対応できていました」

(*1)=2023年5月5日に能登半島で発生したM6.5の地震

その数分後の16時10分ごろ、M7.6の地震が発生。

「別次元の揺れというか。これはさすがにもう無理かもって。揺れが収まると同時に着の身着のまま、裸足で外に出ました。その後なんとか靴を回収して、親戚の子も含め5人の子どもたちとともに、近くの安全な広場に避難しました」

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(発災から数日後の自宅の様子)

安心したのも束の間、町中に鳴り響く津波警報。
そこは海抜7m。急いで山の中にある畑へ子どもたちの手を引いて向かいます。

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(大きく陥没した自宅前の道)

「日が完全に落ちる頃、空が赤く見えました。火事でした。みんな無事で、と祈ることしかできませんでした。携帯の電波はなく、新しい情報もなく、ただただ時がすぎるのを寒空の下、近所の30人ぐらいで待っていました」

山に到着してからおよそ3時間。
突然、近くの小学校に明かりが灯った。
一帯が停電している中で、機能したのが非常用電源でした。

「運良く電話が繋がった方がいて、小学校に避難できることがわかりました」

小学校の床の上はとても冷たい。
底冷えは強烈で、寒さによって一睡もできないまま一夜を過ごしました。

迎えた発災2日目の1月2日。
この日にとれた食事は、夕食時の塩おにぎりひとつのみ。

1月3日は昼、夜ともに塩おにぎりをひとつづつ。

このあたりから、家から取り出せた食料を持ち寄り、おせちのあまりやレトルト食品、おかしなどを分け合って過ごすようになっていきました。

「1月5日に自衛隊がトイレを、日本赤十字社の人が医療を届けてくれました。その後、日が経つにつれて炊き出しや物資が届くようになり、避難所生活が少しずつ改善されていきました。温かい食事や物資は心からありがたかったです。

また今考えると、一番嬉しかったというか心強かったのが、避難している私たちを気にかけてくれている外の人がいることでした。私たちは見捨てられてるわけではない、そう思えることは本当に心の支えになりました。

被災者の中からボランティアを募り避難所運営をしていましたが、やはりみんな被災者なので、精神的な余裕はあまりありません。そんなときに、心にゆとりのある外からの支援者がきてくれたのは本当に心強かったです」

彼女は発災から2週間弱、避難所運営に携わりながら小学校で過ごし、現在は他県で新たな生活を始めています。

今でこそ元気になりましたが、他県に移ってからの1週間は何も手につかない日々を送っていたそうです。

「緊張の糸が切れたのかなって。でも被災地の力になりたい、何かしらできることがあるはず、と思っているので、状況が整ったらまた戻りたいとも思っています」

彼女だけでなく被災された方の心には、何かしらの影響があるはずです。

私たちPBVも外部支援団体のひとつ。
被災された方々の気持ちを改めて考え、寄り添う支援を続けていきます。

 

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2022年2月24日にはじまったロシア軍によるウクライナへの大規模な攻撃から、2年。ウクライナ出身の避難民の数は6,444,800人にのぼり、その大半が女性、子供、高齢者です(2023年末時点、UNCHR)。今なお続く激しい紛争に対し、ピースボート災害支援センター(PBV)は現地NGOとともに支援活動を実施し続けています。

→記事を読む

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映像制作を学ぶ学生が、PBVスタッフのショートインタビュー映像を制作してくれました。登場する4人のそれぞれの想いを、簡潔にとっても見やすく編集いただきました。1分40秒ほどなので、ぜひご覧ください。

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能登半島地震の被災状況を動画で伝えているジャパン・プラットフォーム(JPF)のYouTubeにて、PBVの支援活動をご紹介・インタビューいただきました。石川県珠洲市で実施している炊き出し&小学校の給食提供などのようすです。ぜひご覧ください。

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本メールをご覧いただき、ありがとうございました。
今後とも宜しくお願いいたします。

ピースボート災害支援センター(PBV)
メルマガ担当:多賀秀行

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