2021年2月13日に福島県沖を震源とする最大震度6強の地震被害へ対し、現地へ支援チームを派遣しました。
この地震では、福島県や宮城県を中心に、9,137棟(消防庁発表 3/12時点)の住家に被害が発生しました。発災から1ヶ月が経つ3月の時点で、未だ被害件数の全体像は把握されておらず、被災された皆さんは家屋へのダメージを受けた状態で生活を送っています。
PBVでは、3月8日より山元町社会福祉協議会(宮城県)からの要請を受け、被害を受けた屋根へのブルーシートを張る活動を開始しています。
屋根への被害は、瓦のズレや落下などにより、後に降る雨で雨漏りが発生します。放置すると家の建材(断熱材、天井材、石膏ボード等)が、浸水するケースが後をたちません。そうなると家の中がカビや悪臭、のほか、劣化や歪みなどが起こり修理費は何倍にも膨れ上がるケースも出てきます。
建築業者による修繕工事が必要ですが、被害件数が多いと、業者や職人不足によってすぐには工事ができません。また瓦の葺き替えは100万円前後の費用がかかるほか、長いときには工事完了までに、1年〜2年待ちとなることもあります。当面の応急対応として屋根にブルーシートを張り雨漏りを防ぎます。しかし、時間の経過とともにブルーシートの劣化や飛散などにより雨漏りが再度発生してしまうこともあります。実際に2019年9月に起こった台風15号の被災地・千葉では、いまだブルーシート屋根で生活を送るかたもいます。地震による屋根被害は、長期間の対応が必要となっていきます。


被災された皆さんは、一人暮らしや高齢の方も多く、雨漏りを止めようと安全対策をしていない状態で屋根へ登ることをしばしば見かけます。屋根上は大変危険な作業となります。足を滑らせたり、強風に煽られるなどの状況が起こります。残念ながら転落して亡くなった方は少なくありません。また、簡易な張り方だと、強い風が吹くと飛ばされたり、本工事までに時間がかかるとシートやロープの劣化によって張り直す必要が出てきます。
PBVでは、少しでも被災された方の負担が軽減するよう、千葉での経験を活かし支援に取り組んで参ります。また現地ではコロナ過での支援ということもあり、要請を受けた山元町社会福祉協議会や山元町役場の他、JVOADなどの中間支援組織や、宮城県に事務所を置くOPEN JAPANなどの支援団体とも連携・調整をして支援を実施しております。


※ご寄付のうち最大15%は管理運営費として活用させていただきます。活動に必要な費用をご寄付が上回った場合には、次の支援活動に活用させていただきます。あらかじめご了承ください。
屋根への被害へ対するブルーシート張り支援は、限られた団体にて様々な工法で実施されており、安全対策に関する対策や技術も向上しています。2021年3月には、PBV事務局長の上島も専門員として関わるJVOAD(家屋保全に関する)技術系専門委員会にて、屋根へのブルーシート張りを実施する10団へヒアリングを行い、被害状況、作業時間、耐久期間などを分類した12の工法にまとめました。(発行:JVOAD技術系専門委員会)
http://jvoad.jp/wp-content/uploads/2021/03/fd58afceb7318f27d53ea27775cfc173.pdf
支援チーム2名(2019/台風15号@千葉南部にて支援継続中)は、以下のガイドラインに基づき行動しています。また山元町へ入る前にはPCR検査を実施しております。
・PBV 新型コロナウイルス影響下における災害支援ガイドライン Ver.2 (2020/07改定)
・新型コロナウイルスの感染が懸念される状況におけるボランティア・NPO等の災害対応ガイドライン(発行:JVOAD)
・新型コロナウイルスの感染が懸念される状況における被災地入りする際の守るべき事項 Ver.1(発行:JPF)
あたたかいご支援をお願いします。
発災直後の緊急時における支援活動を支える「災害支援サポーター」を募集しています。平時からの継続的な支援が、発災直後に迅速な初動調査や緊急支援を開始することができます。災害支援サポーター(月額寄付)は、継続的に支援することで、被災地を緊急期から中長期まで支えることができます。
▶詳しくは、特設サイトへ
PBVへの寄付金は、確定申告により、所得税、法人税、一部の自治体の住民税、相続税等について税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができます。詳しくは、寄付金の税制優遇のご案内をご覧ください。
- 税制優遇(寄付金控除)を受けるためには、PBVが発行する寄付金受領証明書を添付し、所轄税務署にて確定申告を行う必要があります。年末調整で控除を受けることはできません。
- 寄付金受領証明書は、原則として、前年1年間(1月1日~12月31日)にご寄付いただいた金額の合計額と明細を記載したものを1月下旬ごろに発行します。
- 法人によるご寄付の場合、ご寄付ごと又は決算期に合わせてまとめて発行することができます。お気軽にご相談ください。
- 発行には、お名前(氏名又は法人名)、ご住所の正確な記載が必要です。発行をご希望の場合には、ご寄付の際に必ずお名前、ご住所をお知らせください。
- 再発行は原則として行っておりませんので、相当期間大切に保管してください。
- ピースボート災害支援センターの寄付金に関する取扱規程は下記をご参照ください。
公益社団法人ピースボート災害支援センター寄付金等取扱規程[PDF]
その他の寄付方法
ふるさと納税でのご支援は「FooBour(フーバー)〜いつでも、どこでも食の支援を〜」の活動を中心に災害支援活動全般に活用いたします。返礼品も多数あります。
生きた証を想いとともにのこし、未来の世代や未来の社会にたくす寄付方法のひとつです。遺贈の専門家と相談しながら、少額からでも支援ができます。
ピースボート災害支援センターは、世界的なCSRプラットフォームサイト「Benevity」に登録されています。 法人や社員からのご寄付の方法としてご活用いただけます。Benevityでは、PBVの活動全体を支援する寄付のほか、個別の災害支援プロジェクトを指定してご寄付いただくことも可能です。お勤め先企業の社会貢献活動の一環として、是非お役立てください。
ご家庭に眠る「お宝」が、被災者へのご支援になります。
「出張買取サービス」を通じて自宅に鑑定士を呼び、お持ちの品を査定後、金額に納得いただきましたら『買取大吉』が買取り100%が寄付されます。
あまった外国コイン・紙幣による寄付ができます。
寄付のプラットフォーム「Every.org」は、一般的なクレジットカードだけでなく、暗号資産(仮想通貨)等でのご寄付にも対応しています。また米国に納税義務のある方は寄付控除を受けることも可能です。
「チャリティモバイル」対象機種を新規または機種変更で、ソフトバンク株式会社から一定額(6,000円)に加えて、毎月のご利用料金の3%を2年間継続的に寄付できます。
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