7月3日からの記録的な大雨により、九州地方などで広範囲に甚大な被害が発生しています。各地で河川の氾濫や土砂災害、浸水被害が多発しており、被害の全容が分かるまでには、まだ時間ががかかりそうです。引き続き、大雨の降っている地域がありますので十分に注意してください。
ピースボート災害支援センター（PBV）では、以前から新型コロナウイルスの影響がある中で自然災害が発生し、複合災害となることを強く懸念していました。実際に、広域災害が発生し被災された方たちは厳しい状況に直面しています。これまでの災害支援で一緒に活動してきた九州にある団体と共に支援活動を実現してきます。
まずは、熊本と大分で活動しているパートナー団体に対して、感染予防のための備品や水害対応のための資機材を届けます。各パートナー団体には、企業から提供いただいた防塵マスクや洗剤、タオルなど、有人家株式会社から提供いただいたサージカルマスク、そしてPBVが水害対応で準備してきた運動会テントや送風機、高圧洗浄機、電動工具、発電機などを届けます。
熊本県で活動している「くまもと友救の会」は、2016年に発生した熊本地震での支援で一緒に活動しました。特に大きな被害を受けた益城町での情報共有会議で、事務局を担っていました。そして、益城町や西原村で災害ボランティアセンターでは対応が難しいニーズに対して、重機を使用した支援や農地への支援なども実施してきた心強い支援団体です。その後、九州北部豪雨でも福岡県久留米市の支援に駆けつけてくれています。今回の豪雨災害では、熊本県人吉市や球磨村で活動を行っています。
「NPO法人にしはらたんぽぽハウス」は、熊本県の西原村にある地域活動支援センターで、普段は障害を持たれている方たちと共に活動しています。西原村は熊本地震で大きな被害をうけたため、「NPO法人にしはらたんぽぽハウス」も地域のために支援活動を行っていました。地域に根差した活動をしていることから、なかなか声を上げづらい方達のニーズを丁寧にひろい、災害ボランティアセンターや支援団体につなげてくれました。また、たんぽぽハウスが地域の物資拠点となっていました。たんぽぽハウスの重機を扱えるボランティアも、片づけ作業に力を発揮しました。今回の豪雨災害では、熊本県の人吉市と球磨村と八代市などで被災者や避難所に必要な物資を届けていく予定です。
「NPO法人リエラ」は、2017年の九州北部豪雨の支援をきっかけに設立された支援団体です。九州北部豪雨では、大分県の日田市を中心に家屋の清掃活動や民間のひちくボランティアセンターの運営を担っていました。ニーズの把握からマッチングなど、丁寧に1軒1軒の被災家屋の支援を実施されていました。その後も、地域おこし協力隊のメンバーを中心に役場や社会福祉協議会と共に地域防災に取り組んでいます。現在は、日田市などを中心に大分県の被害調査と実施しています。今後、地域の社会福祉協議会と連携して、災害ボランティアセンターの運営など被災家屋への支援を実施していきます。日田市には約1300年歴史がある天ヶ瀬温泉がありますが、コロナの自粛を終えて7月から開業したとところで大規模な水害の被害を受けてしまいました。
「鶴の恩返し」
「鶴の恩返し」は、2017年九州北部豪雨で被災された方が立ち上げた団体です。大分県の日田市の被災者の支援拠点となったひちくボランティアセンターの代表を務めていました。その後の2019年の九州北部豪雨でも佐賀県で一緒に活動し、災害ボランティアセンターの運営や重機や技術対応が必要なニーズを担ってきました。今回の豪雨災害でも、大分県の九重町などで活動をしています。
これまで災害支援で培ってきたネットワークや関係性を活かしながら、コロナ禍でも確実に被災された方達に支援を届けていきたいと思います。また、Yahoo!JapanとREADYFORにご協力いただき、「Yahoo!ネット募金」と「READYFOR 緊急災害支援プログラム」が開始しています。それぞれが小さな力でも、その力を合わせることで実現できる支援があります。皆さまのご支援、ご協力お願いします！
◆Yahoo!ネット募金 ＼Tポイントでも寄付できます／
【緊急】2020年7月豪雨災害 緊急支援募金
コロナ禍でも被災地に支援を届けたい！
https://donation.yahoo.co.jp/detail/4370016
◆READYFOR 緊急災害支援プログラム
https://readyfor.jp/projects/EMG0705
◆2020年7月豪雨災害 新型コロナウイルス×被災地 緊急支援募金(PBV)
