災害が発生してから約4週間。家族の安否を確認、避難所や自宅での避難生活、市役所での多岐にわたる手続きの申請、被災した家屋の片づけなどなど…。被災した方達にとって、長くて短い1日があっという間に過ぎていきます。先の見えない厳しい状況の中で、手探りで生活を取り戻していくしかありません。
そんな中で地域の方達で集まり、雑談したり、情報交換をしたり、ほっと一息ついて安らぐことも、とても重要です。PBVでは、地域の物資配布の拠点になっている公民館などの地域施設を利用してサロン活動を行っています。地域の皆さんに、必要な物資を届けたり、温かい食事を提供したり、憩いの場づくりをしています。公民館を運営されている方が、毎日片づけに追われている住民さんたちにちょっとでも休める場所を作りたいとの相談から始まりました。
お話を伺ったある住民さんは、「平屋が浸水して、ロフトに命からがら避難して助かった。今は車もなく買い物にも行けないし、キッチンも使えず料理も作れない、公民館に来ることだけが今の楽しみ」とおっしゃっていました。
男性の方は、「40年近くお付き合いのあった、向かいに住んでいる夫婦が亡くなってしまった。助けに行きたかったが、できなかった…。」と辛そうに話してくれまし
家の片付けの合間に物資を取りにこられた主婦の方は、お子さんをおんぶしながらの片付けは、なかなか進まず疲れもたまっているようでした。「今日、初めて椅子に座ったわ。チョコも久しぶりに食べたら元気でた。」と話し、笑顔をみせてくれました。
サロンのテーブルに置かれた梅干を見つけ、「お父さん、梅干があるわよ!」と年配のご夫婦。あったかい緑茶と梅干をつまみながら、「久しぶりにのんびり座って、お茶飲んで梅干食べて、ゆっくりできたわ」と笑顔のおばあちゃん。「大好物の梅干を最近食べていなかったから、ここでたくさん食べていこう」と梅干をうれしそうに食べるおじいちゃん。
近所の方々と会い、「家は、床上60cmくらいだったのよ」「家は1mくらい」「畳も家電もぜーんぶ捨てたわ」と現状を話す奥様方。
相手に自分の事を話し、思いを共有することで、「お互いにがんばりましょう」と元気付けあっているようでした。それでも、話せば話すほど苦しい環境で生活されている方が沢山います。ちょっとした愚痴や弱音をつぶやけるサロンを継続してサポートしていきたいと思います。
ボランティア活動は、家財搬出、泥出しだけではありません。サロンの中で住民さんの話に耳を傾けるだけでも、心が軽くなる方もいます。体力に自信がないと思われている方も、ぜひ一緒に活動してみませんか。お話が好きな方、子どもと遊ぶのが好きな方、人とのかかわりが好きな方、大歓迎です。たくさんの方々とお話でき、自分自身の心もぽっと温かくなるのを感じられることと思います。
皆さんのご支援、ご協力よろしくお願いします。
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