9月9日に非常に強い台風15号が関東地方を直撃しました。各地で被害をもたらしていますが、特に被害の大きかった千葉県では、大規模な停電が続いています。給水ポンプが動かないため、断水している世帯も多数あります。昨日(9/10)は、日中の気温が35度近くになり、多くの方々がエアコンが使えず、給水車の水に頼りながら生活されています。
PBVでは3名のスタッフを、特に被害の大きかった千葉県館山市、南房総市に派遣し、被害の把握と、白浜町での飲料水、スポーツ飲料、アイスキャンディーの配布を実施しました。
訪れた地域では、電気と水道だけでなく、電話やインターネットも繋がらないため、連絡を取り合うことも困難でした。また停電のため営業しているガソリンスタンドも少なく、給油ができても1台5リットルまでなどの制限つきです。スーパーや食料品店も営業できず、また遠方まで物資の調達に行くことも難しい中、隣近の方たちと食べ物を持ち寄って食事を取ったり、コミュニティセンターに身を寄せてなんとか過ごしています。
海岸に近い地域では家屋への被害が大きく、建物の瓦屋根が軒並み崩れていました。地元の方に伺ったところ、「ブルーシートがあれば応急処置ができるんだけど、今の段階でブルーシートを張れていない家は、手に入れられなかったお宅なんだよ」とのことでした。
また、公園の駐車場に車を停めていた女性は「家は無事だったんだけれど、犬を飼っているのでエアコンのない室内には居られない。日中は車で過ごしているの。でもいつガソリンが無くなるか分からないから不安だわ」と心配されていました。
被害に遭われた方々が日常を取り戻し、安心して暮らせるよう、一日も早いインフラの復旧を願っています。今回の緊急支援活動は、PBVのサポート会員の皆様から寄せられたご寄付により実施することができました。皆様のあたたかいご支援とご協力に感謝いたします。