ジェレミー・ブラウン英国国務大臣が石巻を訪問しました!

7月10日、イギリス外務省のジェレミー・ブラウン国務大臣と、ディビッド・ウォレン駐日英国大使が、石巻を訪問されました。


市役所への表敬訪問を終えた大臣は、被災者支援・復興支援のための活動現場を視察したいということで、亀山紘 石巻市長、伊藤秀樹 石巻災害復興支援協議会会長らとともに、ピースボートの「セントラル・キッチン(居酒屋『廣山』)」を訪問されました。

この「セントラル・キッチン」の運営費の一部は、BCCJ(在日英国商工会議所)からのサポートをいただいているほか、ピースボートの被災者支援・復興支援には、多数の英国企業にもご協力いただいています。

海外からの支援の状況も含め、ピースボートの山本隆からは、震災後からの炊き出し支援、キッチン・デリバリーの作業について、また「廣山」をはじめ中央町など商店街での泥かきボランティアの活動について説明しました。

その間に、震度4の地震が発生。宮城県の沿岸地域に、津波注意報が発表されたことを受け、避難先となっている日和山に移動しました。
※ 現地で活動に当たっていたボランティアも、スタッフやリーダーの緊急時の連絡網による指示で、速やかに日和山や石巻専修大学など決められた避難先に移動しました。

日和山公園は、3月11日の震災当日もたくさんの地元の方々が避難した場所。ここで、津波が町を飲み込む瞬間を目の当たりにした方も多くいらっしゃいます。
眼下に広がるのは、門脇や南浜などの全壊地区。

当初は泥かき「マッドバスターズ」の活動現場訪問の予定でしたが、地震の影響で作業をストップさせていたため予定を変更、注意報が落ち着くのを待ってから南浜地区へ向かいました。

理由は多々ありますが、地区全体が津波に飲み込まれたここ南浜や門脇、そして女川や雄勝などの沿岸部全壊地域では、まだボランティアによる瓦礫撤去作業はほとんど進んでいません。現場に足を踏み入れると、壊れた家具や雑貨類、衣類や靴などが目に飛び込んできます。ここにたくさんの生活があったことが頭の中を駆け巡ります。

大臣は、「がんばろう!石巻」の看板の前で献花。何度も「東京ではなく、現場に来なければ分からないことがたくさんあった」と仰っていました。

最後に、英国人インターナショナル・ボランティアとも面談、ボランティアに来たいきさつや現場での作業の様子などを熱心に聞き、激励の言葉をいただきました。

非常に多忙な来日スケジュールの中、とにかく現場へ駆けつけ、出会ったボランティア一人ひとりに激励の言葉をいただいたことを感謝いたします。

※ 石巻訪問の様子は、外務英連邦省のホームページ(英語)でもご覧いただけます。大臣のコメント動画(日本語字幕付き)も有り。