【フィリピン台風】 活動レポート vol.2

先遣チームとしてフィリピンに来て1週間あまり。国連機関や国際NGOの多くが拠点としているマニラやセブ島などで情報収集することが目的ではありましたが、小さくてもいまできることはすぐに実践しようと心がけてきました。

 width=

視察で巡ったセブ北部の被害の様子。

 

東北での活動や災害ボランティア・トレーニングでも協力していただいてきた国際NGO「CWS-Asia/Pacific」とともに視察に回ったセブ北部のBogo、Medellin、Daanbantayanといった山間部の市町では、高潮被害はなくとも、猛烈な風邪で多くの家屋が壊された上、水道や電気といったライフラインも復旧していません。この辺りは自治体を通じた配給物資も若干はありますが、家族が十分に生活できるレベルではありません。貧困という大きな課題もあり、地元住民だけで復旧にかかるコストや資機材を賄うことは不可能な状況です。

 

 width= width=

この学校は、授業再開を決めましたが、暴風の影響でまだ屋根がありません。豪雨のため、教科書やノート、クレヨンなどもすべて濡れてしまいました。干して乾かそうとしていますが、残念ながらもう使えないものが多いでしょう。フィリピン全土で被災した場所がかなり広範囲なため、国連とフィリピン政府、多くの国内外NGOらが活動分野と活動エリアを調整しながら支援を行っていますが、小さな村や施設レベルまで担当団体をマッチングできるほどNGOの数も多くありません。この学校も、その一つです。

 

CWS-Asia/Pacificは、人道支援を目的としたNGOで、アフガニスタンやパキスタン、タイの大洪水、ミャンマー(ビルマ)でのサイクロン被災者に向けた活動など、災害救援の分野でも経験豊富な団体です。現在、宮城県石巻市で行っている災害ボランティア・トレーニングキャンプでもカリキュラムに組み込んでいる国際人道支援の基準となる「スフィア・プロジェクト」などにも詳しく、私たちがボランティアとして参加させてもらった食料の配布活動の中でも、国内のNGOと連携し、被災者や地域とのコミュニケーションをしっかりと取りながら、かつスピードも大事にしながら活動を展開していました。

 width=

 width=

 width=

 width=

 width=

 

またセブ島は、先月15日に発生した地震でボホール島とともにまだ傷跡が残っている場所です。この1週間拠点としたマクタン島でも全壊したままの建物をいくつも目にしました。その中で、軍や国連の飛行機や船でレイテ島やサマール島などから脱出してきた避難者を受け入れています。島内にはいくつかの避難所があり、現在も毎日何十人と新しい避難者が輸送されてきます。台風30号による被災エリアですらカバーできていない状況なので、これらの避難所への支援が追いつかない状況は想像していただけると思います。

 

 width=

ここ1週間、一緒に動いてきたのは、フィリピン在住の日本人コミュニティが中心となって組織されている団体「FJERA(Filipino Japanese Emergency Response Association Inc)」の皆さん。普段は、消防やレスキューなどの人命救助の活動をしています。ダイビングが有名なセブの支部では、加えて水難救助も活動の一環です。PBVの今回の受け入れを担ってくださったのは、日本で消防団の経験を持つ鈴木さん。東日本大震災では東北での活動経験もあり、マニラ到着後からお世話になりました。また、セブの支部メンバーのセシリアさんには、ビサヤ語の通訳や移動・輸送車両のアレンジ、宿泊場所など、現地コーディネートをお願いしました。

 width=

FJERAの皆さんと実施したのは、Babagというバランガイ(日本でいう町・村)にある、レイテ島やサマール島から逃れた約200を受け入れている避難所での食事の提供と福祉・ヘルスケア関連物資の提供。東日本大震災では原発事故によって多くの福島の方々が県外避難しましたが、その受け入れ先でも自治体やNPOが活動しています。大災害による支援活動が被災現場だけではないことを改めて実感することになりました。

 width=

ここでは、地域のスポーツ施設(体育館)を避難所として使っていますが、ひとまずの水や食料、衣類、寝具、衛生用品などは足りています。食事も地域のレストランらが1食スポンサーとなって届けていますが、必ず3食の毎食にありつけるわけではありません。21日の夕食の提供元が決まっていないということを知り、PBVとFJERAで届けることにしました。

 width=

 width=

弁当とジュース、リンゴを約250人分配布しましたが、一番喜ばれたのはリンゴでした。先の見えない避難生活のなか、食料ではなく、栄養や楽しみもセットになった「食事」が必要とされ始める状況だったのかもしれません。

 width=

 

また、何日も体育館という環境、かつ200人もの集団生活を続けるうちに体調を壊すこともあります。地域の保健所のナースらが検診や対応を行っていますが、そもそも医療用品や福祉用品が不足しているので、十分なケアができない状態でした。

 width=

PBVからは、日本で集めた募金の一部を使って、22日に体温計を4つ、血圧計を3台、車椅子を2台寄贈させていただきました。翌23日に、体調を悪くしている傷病者の輸送があり、ナースのMitosさんからは「さっそく車椅子を使わせてもらいますね!」と感謝の言葉をいただきました。それほど資金が潤沢ではないので、何千、何万セットといった大量の物資提供はPBVにはなかなか難しいのですが、小さくてもこうやって役立つ支援につなげていきたいと思います。

 

来週には、一旦セブを離れ、次のプロジェクトに向けて動きを取る予定です。引き続き、日本からもご支援・ご協力をお願いします。

 width=

===========

● 『フィリピン台風30号 緊急支援募金』 にご協力ください。

▼郵便振替

郵便振替口座 : 00120-9-488841 ※下6桁は右ツメ

口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター

※通信欄に「フィリピン」とご記入ください。

▼銀行口座

ゆうちょ銀行 ゼロイチキュウ店(019店)  当座 0488841

口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター

※振込依頼人の前に「フィリピン」とお書きください ⇒ 例)「フィリピン ヤマダ タロウ」 

※三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行についてはお問い合わせください。

▼クレジットカード

VISA、MasterCard での募金は コチラ