台風30号(ハイエン)の直撃から約1週間が経過したフィリピンに来ています。今日の新聞の1面トップは、「Food at Last! (やっと食料が!)」です。日本では、レイテ島の中心都市タクロバンの報道が中心だと思いますが、東サマール島にようやくヘリコプターで食料が運ばれたというニュースです。
政府や軍レベルの支援、メディアでの注目は、被害状況はもちろん、交通アクセスや言語面での条件も重なり、主にタクロバンに集中しています。また、治安、電気、宿泊施設、被災地まで移動・輸送などの条件面から、国連や国際NGOはセブ島を拠点に活動を展開しているようです。しかし、台風の進路を見ても分かるように、被害を受けたのは上記東サマールを含め、セブ島の北部、バナイ島など広範囲に及んでいます。
PBVでの活動は少なくとも数週間に渡ると思っていますが、明日からは、フィリピン初の日本人コミュニティによる災害救援グループである「FJERA(Filipino Japanese Emergency Response Association Inc)とともに、主にセブ島北部への救援物資の配布などを行うことになりそうです。すでにセブ島で活動している個人・団体とも合流し、日本やアメリカで呼びかけている募金の中から、現場で不足している物資も購入して届ける予定です。
マニラで被害状況や活動内容について打ち合わせ。写真左がFJERAの鈴木さん。
またセブ島出発までの時間を利用し、NGO「PGX(The Peoples’ Global Exchange)」の救援活動を視察しました。
複数の団体で協力し、マニラで一時集めた救援物資が、ボランティアらの手で仕分けされ、船で輸送していました。島が集まるフィリピンでは船が大切な輸送手段のひとつ。
「PGX」は、国内外のNGOとのネットワーキング、国内の子どもや若者のサポート、フェアトレードなどを行っている団体で、ピースボートとは30年近いパートナーです。
PBV設立前の2009年、マニラを襲った台風災害の際、ピースボートでは街頭募金などで集めた支援金を彼らにも届けました。また、東日本大震災直後の2011年4月、ピースボートクルーズが日本帰国前にマニラに寄港した際には、彼らの呼びかけもあり、多くの救援物資を持った市民が港に詰めかけてくれました。まだ物資が不足していた石巻市での緊急支援にとって、大きなサポートだったことを思い出します。
「PGX」のVimさんとの打ち合わせ。フェアトレードグッズが並ぶ店内をふと見上げると、ピースボートの船の写真も飾ってくれていました。
明日、セブ島に到着後は、救援ボランティアを行いつつ、海外から支援に駆けつけた団体を含めて今後の活動に向けた打ち合わせと情報交換を重ねる予定です。
※セブ島では複数の場所で通信インフラが破壊されています。活動報告をスピーディにお伝えできないこともあると思いますが、定期的にレポートしていくつもりです。
● 『フィリピン台風30号 緊急支援募金』 にご協力ください。
▼郵便振替
郵便振替口座 : 00120-9-488841 ※下6桁は右ツメ
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※通信欄に「フィリピン」とご記入ください。
▼銀行口座
ゆうちょ銀行 ゼロイチキュウ店(019店) 当座 0488841
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※振込依頼人の前に「フィリピン」とお書きください ⇒ 例)「フィリピン ヤマダ タロウ」
※三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行についてはお問い合わせください。
▼クレジットカード
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