2013年、現在の活動と募集中のプロジェクトの紹介

新しい年が明け、スタッフ全体でのミーティングを終え、各自担当プロジェクト現場へと戻りました。扱うプロジェクトテーマが災害対応ということもあり、考えた事業計画も、災害が起こる度に見直しや修正が必要になります。参加してくれるボランティアにいつも伝えてきたことですが、団体としても「柔軟に考え、臨機応変に動く」ということを忘れずに、今年も一年活動していきたいと思っています。

さて、このブログでは引き続きPBVの活動のご報告などしていく予定ですが、活動内容も多岐に渡ってきたので、今回は、現在進行形の主な活動や人材募集中のプロジェクトについて、一度まとめてご紹介しておきたいと思います。

 

●宮城県石巻市、女川町での活動

東日本大震災の発災以来、ボランティアによる支援活動を展開してきました。2012年6月に、ボランティアの募集と住民の方々とコミュニティづくりを行うスペースとして「ピースボートセンターいしのまき」をオープン。仮設住宅に暮らす方々への直接支援、イベントの開催や地域の活動のお手伝いなどを通じた街の活性化などのプロジェクトを行っています。

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◇仮設住宅入居者支援

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短期ボランティアのメンバーと、長期で石巻に滞在しているメンバーで実施しています。約90の仮設団地に届ける「仮設きずな新聞」の部数は約5,500部、第44号まで発行してきました。集会所などを利用したお茶会には、男性も参加しやすい日曜大工やコミュニティ麻雀を取り入れてみたり、対象を仮設の周辺に暮らす方々にも広げてみたりと、各自アイデアを出し合いながら続けています。

 

◇コンテナに大漁旗を描こう!

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短期ボランティアのメンバーを中心に、牡鹿半島の漁村にある漁具倉庫の業務用コンテナに、大漁旗などのカラフルなイラストを描くプロジェクト。依頼者からの希望をもとに、女川アートギルドの職人さんたちとデザインを検討。浜に、素敵な彩りが生まれています。現在完成したコンテナは30個。これから、コンテナの写真や場所が分かる「コンテナマップ」の作成も始めようと思っています。

 

◇魅力発信プロジェクト

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女川町の仮設商店など、一つひとつのお店を取材し、CMを作成。youtubefacebookを通じて、お店の見どころなどを広く発信しています。作業は、記者ボランティアや企業ボランティアの方々にもご協力いただいている他、これまでパソコンを触ったことのなかった店主の皆さんも、今後は自分でホームページやブログを使えるようになってほしいと技術移転も行っています。

 

◇ミュージカル「A COMMON BEAT」

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NPO法人コモンビートとの共同プロジェクトとして、昨年9月から準備を進めてきました。1月19日に多賀城市民会館の大ホールで行われる公演のチケットは完売!地元市民約70人と過去のミュージカル経験者やボランティアによる約120人のキャストが100日に渡る練習を行ってきました。今月、いよいよ集大成。また、ご報告します。

 

◇イマ、ココ プロジェクト。

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今月から正式スタートした新しいボランティア・東北応援の仕組みが「イマ、ココ プロジェクト。」 牡鹿半島の漁村に泊まりこみで、漁業などのお手伝いをするもの。「ピースボートセンターいしのまき」が事務局を担いながら、「漁業体験をしてみたい」という都会の若者と、「養殖業を手伝ってもらいながら、浜での生活を知ってほしい」という漁師さんをマッチングしています。参加者、大募集中!

 

●福島への支援

◇福島子どもプロジェクト2013・春

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福島県南相馬市の中学生を対象に、3月から4月にかけての春休み、オーストラリアでのホームステイ&環境教育体験に招待します。2011年のアジアクルーズ、2012年の音楽交流に続く、海外での保養と国際交流の第3回目。今回は、語学や環境問題への学びの要素を強め、参加した子どもたちが、帰国後に周りへの子どもや大人たちへ体験をもっと広めてもらえるような工夫を加えたプログラムを予定しています。

 

◇福島大学ユースプロジェクト

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福島大学災害復興研究所と協力しながら、学生たちの海外での学びと、各国に福島での経験を共有する目的でプロジェクトを行っています。昨年は8月-11月にかけて、2名の学生がピースボートの地球一周クルーズと、日韓共催クルーズに乗船。はじめは世界との温度差に戸惑いながらも、大きな成果を持ち帰ってくれました。今年の実施も検討を始めています。

 

●ニューヨーク「ハリケーン・サンディ」への支援

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昨年11月から12月にかけて行った、PBV初となる海外へのボランティア派遣。国が違えば、災害支援の仕組みも異なりますが、バイリンガル・ボランティアを中心に、上手く現地NGOと連携しながら支援活動を展開することができました。引き続き、現地NGOとの協議の中で支援を検討しているほか、国内に限らない災害支援の模索を続けていきたいと思います。

 

●防災・減災への取り組み

◇災害ボランティア・トレーニング

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昨年9月から「災害ボランティア入門」「災害ボランティア検定」「リーダートレーニング」「スキルアップ」の4つのステップで災害ボランティアの人材育成に取り組んでいます。発災時から緊急支援段階において、まず自分が何をすべきか、また被災地の現場に必要とされる知識や心構えを知る人が増えることで、日本の防災・減災のキャパシティが向上させるための大きな取り組みです。

 

◇将来の巨大災害に備える

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南海トラフや首都直下型地震など、近い将来の大災害に向けた事前準備に取り組んでいます。静岡県では災害ボランティアによる救援活動のための想定訓練に、NGO/NPOの一員として参加しています。また、PBV事務局の所在地でもある東京都新宿区では、10人に1人が外国人という地域の特徴に合わせ、多文化共生の視点を取り入れた防災・減災の取り組みを実施しています。

 

◇民間防災および被災地支援ネットワーク

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発災時、NGO/NPO、企業、行政などの垣根を越えた迅速な連携が組めるよう、加盟企業・団体の方々とともに、2ヶ月に1度の定例会を開催しています。PBVも、そのネットワーク運営事務局の一員として、社員ボランティアの更なる導入や社内BCP(事業継続計画)の策定など、各企業同士、またNGO/NPOや自治体との情報共有・意見交換などのお手伝いを行っています。

 

◇情報発信、講演・イベントなど

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震災から時間が経つにつれ、東北の被災地のニュースは、いまも関わりを持つ人だけの関心ごとになりつつあります。また、そもそも防災・減災に関する興味は専門家や研究者が抱えるテーマになりがち。メルマガマスメディアへの情報発信、また講演やイベントの場を通じた直接の形で、積極的な情報提供を心がけたいと思います。また、英語での海外向けの情報発信も継続していきます。

 

 

その他、残念ながら、また次の災害が国内外で発生する日が来てしまうでしょう。人的にも、財政的にもできる支援は限られてしまうかもしれませんが、「役立つことであれば、やる」という気持ちで、この1年の活動を展開していきたいと思っています。

ボランティアへの参加トレーニングの受講サポート会員募金によるご協力など、ぜひ継続して皆様に活動を支えていただければと思います。どうぞ、これからもよろしくお願い申し上げます。