支援活動3週目の写真報告

ここ数日の現地報告を写真で行います。

今週のメインはなんといっても、「まちなかスマイルプロジェクト」。社会福祉協議会、ap bank、め組プロジェクト、ピースボートで行った大規模清掃プロジェクトです。開会式には石巻市長も参加しました。

「まちなかスマイルプロジェクト」については2日前の記事にも書いたとおり。震災から1カ月を目前にして「緊急支援」から「復興」のフェーズに入ろうという想いをこめて行った、総勢880人の市内一斉大掃除活動です。

全体会議の話に真剣に聞き入るボランティアの皆さん。国籍も普段の仕事も多様なメンバーがチームを組んで、泥のかきだしや瓦礫の清掃を行います。

「この町にこんなに人があふれているのを見るのはこちらに来て初めて」とは、震災後7日目から現地入りしているスタッフの言葉。作業中は人の声が飛び交い、町が活気づいた気がした、と話していました。

ap bankチームで現地入りしていたアーティスト、GAKU-MCさん。一緒に作業、頑張ります!

みんなで動けば、早い早い。瓦礫の山も、泥のかたまりも、あっという間にきれいになっていきます。

そして、一日の仕事を終えたみんなが夕日の中、清掃道具の片付け。作業は明日も明後日も続きます。

毎週一度、ボランティアの入れ替えが行われます。「まちなかスマイルプロジェクト」で活躍したのは、ピースボートボラティア第3陣チームでした。4月8日夜に高田馬場を出発して、4月9日の朝に現地に到着して、現在も活動を続けているメンバーです。

現地入りしたボランティアがまずはじめに参加するのが、現地オリエンテーションです。国連食糧計画(WFP)にご提供いただいた倉庫に集まり、現地の状況や活動内容など、前の週まで活躍していた先輩ボランティアたちから話を聞きます。

1週間前に被災地入りしたボランティアたちも、初日は何も知らないところからのスタートでした。自分のテントの張りかたさえままならない後輩ボランティアたちを、先輩ボランティアたちが支えます。

オリエンテーションでは作業にあたっての注意事項と、チームごとに作業の分担が割り当てられます。現地に到着し、オリエンテーションを済ませ、その日の午後からはさっそく活動開始です。

通称「キッチン」、料理をするチーム。

1チームあたり500~600人分の食事を作るのは、なかなかの力仕事です。

それを車に積み、温め直して炊き出しをするチーム。

炊き出しが行われることも、拡声器で近所に声をかけてまわります。

避難所外で生活する被災者に対して、物資配布をするチーム。
拡声器を持って「物資配布をはじめます」と声をかけると、このとおり長蛇の列です。
住宅地の他に、地元のスーパーなども会場としてお借りして物資を配布しています。

配布や炊き出しのための支援物資を受け入れ、整理するのも地味だけれど大切な仕事です。

それにもちろん、泥かきだし・がれき撤去のチームも毎日真剣です。
市内も、個人宅も、分担して順番に行っていきます。

4月11日の14時46分には、黙祷を捧げるために作業現場近くの北上川土手に集まりました。津波はこの川をのぼり、土手を超えて町を襲いました。80名もいるボランティアの皆は、話すことも少なく、ただ静かに座っていました。
黙祷後は、それぞれの言葉にならない想いを北上川に残し、作業に戻りました。
今日もまた、頑張ります。