徳島で、出張「災害ボランティア入門」を実施しました。

11月14日,15日の2日間に渡り、徳島県美波町・石井町で、「災害ボランティア入門」を行いました。美波町では地域の自主防災組織のリーダーを中心に35名が参加、また石井町では近隣7市町の社会福祉協議会の職員を含めた68名に受講いただきました。

今回の出張「災害ボランティア入門」は、石井町社会福祉協議会の芳川さんからご相談をいただいたことがきっかけで、開催に至りました。芳川さんは、昨年、東日本大震災の社協応援職員として石巻市での活動経験があり、その時にPBVのボランティアコーディネート・システムを知って、興味を持っていただいたとのこと。その後、テレビでPBVが「災害ボランティア・トレーニング」を始めたというニュースを見て、ご相談くださったという経緯です。


徳島県社協に飾ってあった石巻市社協スタッフからのメッセージTシャツ

 

災害ボランティアに参加するには、被災自治体の社協が中心となって運営する災害ボランティアセンターに直接出かけて行って登録・活動する「個人ボランティア」と、NGO/NPO・学校・企業などが募集しグループ単位で活動する「団体ボランティア」の二通りの方法があります。

グループ単位で動く「ボランティアバス」が運行された東日本大震災では「団体ボランティア」の活動が注目されましたが、水害や竜巻といった災害で は、地域 住民の方の参加も含めた「個人ボランティア」の活動が主流です。ただ、今年2月に行った新潟豪雪被害への緊急支援では、社協による災害ボランティアセン ターの設置はなく、PBV自体が現場で個人ボランティアを受け入れる場面もありました。

活動に参加するボランティアに向けては、「災害現場では臨機応変に」と心構えを伝えていますが、その運営体制についても同じ姿勢が求められるんだろうと思います。


災害ボランティアセンターに登録して活動する「個人ボランティア」


ボランティアバスなど、出発から終了までグループで動く「団体ボランティア」

 

仕組みについてはさておき、「災害ボランティア入門」では、どちらの方法で被災地ボランティアに参加する場合にも必要な考え方や安全管理を学びます。また、被災地の地域住民として活動することも想定し、発災時に自分の身を守る方法も含んだセミナーにしています。その分、情報量は多くなりますが、グループディスカッションの時間を設けたり、復習しやすいように配布資料の内容にもこだわっています。

 

終了後のアンケートにも、「自分がどう動けばよいか具体的なイメージができた」や「ディスカッションはいろんな人の意見が聞けて視野が広がった」など、参加していただいた社協職員の方々にも、色々な気付きを持ち帰っていただけたと思っています。

翌16日には、阿波市の社会福祉協議会で、東日本大震災と災害ボランティアに関する講演も行い、ぎゅっと中身の詰まった3日間の徳島出張でした。

 

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災害ボランティア入門」の定期開催は、宮城、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の6都市ですが、本来であれば、そういったセミナーがあまり開かれない全国各地でこそ必要な取り組みだと思っています。「災害ボランティア入門」に限らず、「リーダートレーニング」や「ケーススタディ(スキルアップ)」も、各地に出張していきたいと思っているので、ぜひお気軽にご相談ください。

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