SUGIZOさんもボランティアとして石巻へ

ピースボートは週に100人のボランティアを宮城県石巻市に送り続けています。そのためのボランティア説明会を毎週行っていますが、一個人として「できることをしたい」と文化人、著名人も多数訪れています。

今日はその一人、アーティストのSUGIZOさんの活動を紹介します。

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SUGIZOさんには以前も、ピースボートが韓国の環境財団と共催で行った「ピース&グリーンボート」に講師としてご参加いただきました。

今回の震災を受け、「現地に迷惑をかけることなくボランティアに行きたい」と思ったSUGIZOさんがご自身で調べ、決めたのがピースボートのボランティ アチーム一員としての参加でした。「特別扱いはしないでほしい」と一個人として参加し、説明会後のチーム分けでも自らチームリーダーを志願しました。

石巻から戻ったSUGIZOさんは「これを機にボランティア活動を啓もうする宣伝塔になると決めた。今、現地で足りないのがボランティアというマンパワー。誰でもできることで誰もが人を助けられるので」と語りました。

一人のボランティアスタッフとして石巻で9日間活動して戻ったSUGIZOさんの声。

ご本人の許可を得て、ブログから一部引用します。

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以下、SUGIZO’s Will「箸と茶碗」より一部引用

石巻でのボランティア活動前半戦は、
ウチらのチームは
街のヘドロかき出し、瓦礫撤去、家屋の清掃等、
かなりの力仕事だった。
地元のボランティア・リーダーが要請を受けたそれぞれの家へ
俺達は派遣されて、ひたすら最大限の働きをする。
汚物、ぬかるみ、砕けたガラス、飛び出た釘、
衛生的にも安全性もかなりキツい作業で
細心の注意をしながら作業に徹した。

いくつもの家の作業を続ける中、 ひとりのとても印象的なおばちゃんが経営しているカフェと彼女の自宅の清掃時の話を。

そのあたり一体は一階部分は完全に津波にやられてしまい、
ヘドロまみれの悲惨な状態。
彼女のカフェも無惨な状態で、
入り口の数メートル前まで大きな漁船が乗り上げていて、
目を覆うような危険な状態だった。
俺達は可能な限りおばちゃんの要望を聞き入れて、
清掃作業に徹した。
お風呂場、トイレ、カフェなどの大量のヘドロをひたすらかき出し、
洗濯機、冷蔵庫等、再起不能の電化製品や家具を運び出す。
あととにかく水を吸った畳が死ぬ程重い。
家の外も空き地もヘドロまみれの瓦礫の山。

おばちゃんはこう言った。
「人間は本当にモノが多すぎだわ。
本当に無駄なモノに囲まれて生きていたわ。
どんな大事なモノでもヘドロをかぶっちゃったらゴミにしかならない。
わたしゃ、もう箸と茶碗さえあれば幸せだ。」
そのトーンに悲観的な色合いはほとんどなく、
ポジティヴな意味として俺は受け取った。
本当に素敵なおばちゃんだった。

彼女は自分が生き残った意味を最初は疑問視していたみたいだった。
けれど今はもう一度カフェを再建させたいと、生きたいと、希望を抱いていた。
ドロドロになって完全にひっくり返っていたカウンターを
みんなで引きづり上げて、正常な状態にした。
そのカウンターをおばちゃんはとても大切にしているようで、
奇麗に残っていた天板だけでも再利用して新しいカウンターを作りたいと
言っていた。
生還した伝説のカウンターを持つカフェとして、
有名になったらいいなぁ、って、盛り上がった。
必ずまた訪れたいな。

その日の作業中、おばちゃんは大切なモノを見つけて、
とても喜んでいた。
それは亡くなったお母様の古い写真だった。
おばちゃんはこう言っていた。
「毎日辛くて大変だけど、今日はとてもいい収穫があったわ。
本当に嬉しい。。。」
大切な写真一枚の力に感動した。
人にとって本当に大切なものは、何なのか。
モノに囲まれた生活はどれだけの意味があるのか。
とても重要なことを思い知らされた日だった。
本当に素敵なおばちゃん。
また会いたいな。

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ピースボート派遣ボランティア第2陣のチームリーダーとして9日間の作業を終えたSUGIZOさんが、第3陣のボランティアチームに向けて語った言葉は

「みんなで一緒に動くことが大切です。3人で重いものを運ぶよりも、6人で運ぶほうが長くたくさんの仕事が可能になります。自分が、自分が、とはやる気持ちをおさえ、できることを無理せずに続けることを心がけてください。

協調性と思いやりを持って、活動を続けていきましょう」

先輩ボランティアスタッフSUGIZOさんの想いをしっかり受け取り、第3陣ボランティアたちはそれぞれの作業へと向かっていきました。

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SUGIZOさんと一緒に9日間の活動を行ったメンバーは口をそろえて「とても熱い男で、最高にカッコイイ俺たちの兄貴!!」とSUGIZOさんを大絶賛しています。

そんなSUGIZOさんが繰り返し話すのは、「誰もが参加できるボランティア活動があることを伝えていく」ということ。

「誰もが参加できるボランティア活動があるということが、自分で実際に行ってみてわかった。今はなにより、ボランティアが大切で す。被災地にはまだまだ継続的に人が必要であることを、自分のファンの方々も含め、より多くの人に伝えたい。世の中のすべての力を東北の支援にむけていく 必要があります」

SUGIZOさんがリーダーをつとめたチームの面々
SUGIZOさんがリーダーをつとめたチームの面々

さて、アーティストとしてのSUGIZOさんはソロアーティストとして、また、REBOOTをはたしたLUNA SEA、再結成したX JAPANのギタリスト、ヴァイオリニストとして世界的に活躍しています。

今回、LUNA SEAとしては10年ぶりの新曲を、東北関東大震災の被災者の方々に向けての「新曲配信募金」という形でリリースするそうです。曲は「僕らがいますぐ出せ る楽曲の中でもっともポジティヴなエネルギーを持っていた」とSUGIZOさんが語る「Promise」。ぜひ聴いてください。
※LUNA SEA「新曲配信募金」の詳細は LUNA SEAオフィシャルサイト にて。

SUGIZOさん、ありがとうございました。
今日も作業を頑張ります!!