2022年台風15号支援レポート@静岡【後半:家屋等、技術支援】

2022年9月23日の夜から翌日にかけて、台風15号の影響によって線状降水帯が発生。東海地方が記録的な大雨に見舞われました。静岡県では記録的短時間大雨情報が続き、複数の地域で警戒レベル5の「緊急安全確保」も発令されました。

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家屋等、技術支援

静岡市葵区で土砂撤去作業を行っていたPBVの家屋対応チームは、10月7日から静岡市清水区の市街地に活動エリアを移し、被災者の方々からいただくご要望をもとに被災宅を訪問し、丁寧にお話しを伺いながら状況確認を行ないました。

 

静岡市清水区の被災エリアは、区内を東西に縦断する巴川とその支流に沿った広範囲にわたっており、浸水した家屋の数は4,712件にものぼります。この被害数は、静岡県内で発生した浸水被害の約半分にあたります。

 

清水区では、畳や家財、家電製品などが水に浸かってしまい日常を奪われてしまった在宅避難者が、数多く存在します。また、ボイラーが水に浸かってお湯が出ず、台風以来入浴できずにいる方や、すべての部屋の床が傷み布団を敷くことができず、2週間ものあいだ段ダンボール箱に座って夜を明かす高齢の方など、在宅避難者は最低限の生活もままならない状況で耐え続けていました。

 

PBVは、濡れた断熱材や内壁の撤去をはじめとした家屋に対する技術的な支援を行うとともに、静岡市社協や現地で支援活動中の団体との連携を密にしながら、少しずつ支援の体制を整え、緊急対応を続けていきました。また、そうした作業だけではなく、住民の方々が抱える災害にまつわる悩みや困りごとをお聞きする時間を大切にし、生活再建にむけて社会福祉協議会や地域包括などへと繋いでいきました。

 

発災から3ヶ月が経過してもなお、被災家屋数に対して工務店の数が足りていないなどの理由から、床板や一部の壁を剥がしたままの家屋で生活せざるを得ない方がいます。

 

今後も私たちは、寒さをしのいでもらうため仮床を張ったり、壁に断熱効果のあるシートを張るなど、少しでも環境を改善するための対策を継続的に行っていきます。

 

●オンライン報告会
11月14日、オンラインにて 「静岡県で家屋浸水8,000棟以上!!〜PBVスタッフが見た台風15号の被害〜」を開催しました。

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大きな被害を受けた静岡市では、床上・床下浸水の被害が多いにも関わらず、報道がほとんどされていませんでした。報道では届いていないことを、現地に実際に滞在するPBVスタッフの目を通してご報告しました。

 

このたびのみなさまのご支援にお礼申し上げます。ありがとうございます。

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台風15号被害への支援活動は、多くの個人の皆様と日本財団様、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」様、リコー社会貢献クラブ・FreeWill様などからのご支援によって実施しています。

   

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一度災害に見舞われると、落ち着いた生活を手にするまでには長い時間がかかります。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

\皆さまのご支援を被災地に/

◆台風15号緊急支援募金◆

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