【北海道地震】10月活動レポート

ホームページでのご報告が遅くなってしましましたが、9月の先遣調査後もPBVでは北海道胆振東部地震の被災地支援を続けています。

 

厚真町では、現在も200名以上が避難所での生活。少しずつ環境は改善されているものの、「仮設シャワーが使いづらい」「ハエが飛び回って衛生状況が気になる」「食事をもらえるのは嬉しいけど、本当は久しぶりに自分で調理もしたいな」など、長期化するなかでの課題も出てくるようになりました。

仮設シャワーにシャンプーやボディソープ用ラック、座って身体を洗えるように椅子を設置したり、ハエ取り道具を提供したり。やることがたくさんあるからこそ、逆にできることを一つひとつ対応するよう心がけています。

 

授業が再開した子どもたちは、元気に学校に通っています。車社会の地域。授業が終わって親が迎えに来るまで、小学生は学童保育が一時預かりのサービスを行っています。仮施設なので、マットや下駄箱がなく、子どもたちが走り回ると室内でホコリが舞うという悩みもありました。固い木材やスチール製だとケガの不安や撤去後の置き場に困る問題もあるので、一緒に段ボール製の下駄箱を手づくりしました。

 

 

 

厚真町社会福祉協議会(社協)では、以前から高齢者を対象としたサロンを行っていましたが、災害の影響でしばらく中断せざるを得ませんでした。


[厚真町北部地域のサロン活動に利用していた施設があった丘。施設は土砂とともに流され、参加メンバー6名も犠牲になりました]

 

本来の地域福祉活動こそが生活再建につながると考えた厚真町社協では、災害ボランティアセンター(災害VC)の運営を抱えつつも、サロン活動の再開に踏み切りました。「応援したい!」と思ったPBVのほか、北海道の青年会議所(JC)やボランティアも協力し、予想を上回る約50名の住民が参加してくれました。

ジンギスカンを焼いたり、あえて白米を持ち込むことでおにぎりを「つくる楽しみ」の場になったりと、ちょっとした工夫も取り入れました。久しぶりの再会となった住民同士が情報交換できる貴重な場にもなり、楽しいひと時になりました。


[企画・運営のお手伝いのほか、PBVでもお菓子やドリンク、食器やひざ掛けの提供をさせていただきました]

 

全国から届けられた支援物資の配布会もありました。「余った物資を有効活用するとともに、被害を受けた住民の皆さんの生活再建に役立ててほしい」という厚真町役場の職員の想いに、厚真町災害VCとPBVも協力させてもらいました。小さな一工夫が生活再建には欠かせません。「もらう」だけでなく、「選ぶ」ことができるスタイルにしました。

 

被害の大きかった厚真町、安平町、むかわ町の道南は、年明けの1月にはマイナス20度にもなる地域。これから、本格的な冬を迎える前に、仮設住宅の建設も急ピッチで進められています。

第一期の建設型仮設住宅入居は、11月1日から。次回の11月レポートでは、仮設住宅入居支援をご報告できるよう頑張りたいと思います。

 

 

※上記の支援活動は、地元関係者や北海道に集まる支援団体の協力に加え、伊藤忠商事(株)や全国からのご寄付を活用させていただいています。この場を借りて、御礼申し上げます。
\引き続き、応援よろしくお願いします!/
▼北海道胆振東部地震 緊急支援援募金にご協力ください。
https://pbv.or.jp/donate/2018_hokkaido

 

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※「北海道のボランティアに参加したい!」というお問い合わせもいただきます。本当に、ありがとうございます!ただ、現時点では個人のボランティア募集については、現地事情や支援内容を考慮した結果、引き続き「西日本豪雨 災害ボランティア」に一人でも多くの方にご参加いただきたいと考えています。ご都合のつく方は、ぜひご検討ください。
(一週間~) https://pbv.or.jp/volunteer/2018_nishinihon
(3日間~) https://pbv.or.jp/volunteer/2018_nishinihon/tanki