【西日本豪雨(7月豪雨)】まだまだ、ボランティアが必要な理由

被災者の揺れ動く想いに選択肢を残したい。

 

大きな被害をもたらした西日本豪雨から3ヶ月が経ちました。
岡山県倉敷市ではライフラインがほぼ復旧し、避難所にいらっしゃる方たちの人数は減っています。小学校も授業が再開され、今後は体育館の避難所も段階的に閉所していく予定です。

 

残念ながら報道も減少し社会的な関心が薄れていく時期でもあります。しかし、被災された方たちは、次にどこで自宅を再建し、仕事を続け、子ども達の生活を築いていくのか、抱える悩みは変化すれど長く続いていきます。
いま被災された方たちは、生活を再建する場所を巡って揺れ動いています。
浸水した自宅を修繕し暮らすのか?または取り壊して建て直すのか?他の土地で新たな棲家を見出すのか?いずれにしろ、心身的にも、具体的な金銭的にも大きな負担があります。

浸水した地域では、大勢のボランティアが駆けつけたおかげで、ひとまず濡れてしまった家財の運び出しを終えている住宅が多いです。しかし、自宅を修繕したい場合、浸水したままの状態で放置しておくと、日に日に家は傷んでいきます。住民からは、どこまで何をしたら良いのかアドバイスが欲しいという要望も多くあがってきています。また、業者などからの見積りを取りつつ、家を修繕をする可能性を残しておくためには、床下の泥の清掃や水を含んだ断熱材の撤去なども必要になってきます。

 

2階まで浸水してしまった家屋では、1階の天井の部分も確認していく必要があります。あるお宅では、被災して2ヶ月後に天井の断熱材を撤去したところ、大量の水が流れ出てきました。

 

家屋の保全する作業を開始して完了するまでには、多くの労力が必要になってきます。まずは、住民とコンタクトを取り現場の確認を一緒におこないます。作業日が決まると、ボランティアの大工チーム中心に濡れてしまった床下、壁、天井を剥がしていきます。その後、一般のボランティアがそれぞれの箇所の不要となったモノの撤去やきめ細かい清掃をおこなっていきます。その作業を終えると、ようやく行政などが家屋の消毒をおこなってくれます。

 

 

 

この家屋の清掃活動に、まだ大勢のボランティアを必要しています。しかし、活動するボランティアの数は、時間を経るごとにどんどん減少しています。現在では倉敷市災害ボランティアセンターで、ピーク時に1日約2,000名が活動していたボランティアも、200名程度になっています。10分の1の数です。

 

 

 

現在のペースで作業を進めていくと、住民から上げってきている要望に対応するのに1ヶ月半から2ヶ月もの時間を要することになります。被災された方たちの一日も早い生活再建に向けて、今一度、より多くの方に現場でのボランティア活動に参加いただきたいと思います。

ご協力お願いします!

 

 

\初めてボランティアに参加する方も大歓迎です/
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