【西日本豪雨災害(7月豪雨)】食事支援から、繋がりをつくる

災害の規模が大きい場合、行政が指定した避難所以外に、神社や寺、公民館などに自主的に避難する方も多くいます。また、自宅の1階が被災した場合でも、2階で生活する在宅避難者もいます。公に早く把握される指定避難所に比べて、自主避難所や在宅避難者の実態は把握しづらく、支援が行き届きにくいのが現状です。

 

 

指定避難所ではない所で避難されている方たちも、さまざまな事情を抱えています。自家用車が流されてしまったために、指定避難所から通えないので自宅で生活しながら片付け作業をされいる方。指定避難所が、いっぱいで入れなかったと言う方。顔なじみの地域の方が集まる自主避難所の方が、落ち着くという方など。そして、指定された避難所ではないので、多くの支援は望めないと諦めている方もいらっしゃいました。

 

 

そこで、食事の支援をしながら自主避難所や在宅避難者の状況把握と支援を実施するチームを編成し、活動を行っています。

私たちが出会ったのは、倉敷市真備町の熊野神社に避難されているみなさん。
神社の境内には、約30人ほどの方たちが避難していましたが、夕方になると在宅避難している地域の方たちも、集まってきます。行政の方でも、この自主避難所は把握されており、食事の支給としておにぎりや菓子パン、弁当などが届けられているとのことでした。しかし、この暑さの中、浸水した自宅の片付けに追われる毎日で、栄養も偏りがちになります。特に生鮮野菜、フルーツなどが圧倒的に不足している状況です。

 

 

 

そんな中、各所を聞き取りして手始めにお届けしてみようという事になったのが、リフレッシュ&ビタミン補給できる冷たいフルーツパンチ。子どもからご年配の方まで、喜んでいただきました。炎天下の作業で疲れた身体を休めてもらえるよう冷たく甘いもの提供は好評で、昼には冷たくてビタミンなどが補えるフルーツシャーベットやレモンとハチミツ漬けなどを車で被災地域の住宅街を回りながらお届けしています。

 

 

 

夕方は住民さんのリクエスト受けて、自主避難所に、肉じゃがやホルモンうどんなど温かく栄養を補える食事を提供してきました。丁寧に住民のみんさんのお話を聞きながら、どんな物を提供すると喜ばれそうなのか、いま必要としていることは何なのかをカタチにしてきます。

自主避難所の皆さんは、「いつもは常温の弁当ばかりで、暖かい食べ物が美味しい。ありがとう。」と言ってもらえて、関わったボランティアもほっと一息。

 

 

 

避難している皆さんと関係を作っていく中で、必要としてるニーズも遠慮がち口にすることもあります。境内の避難生活では、寝床の事情も悪く、疲れた体を休めるためには、マットレスが必要だという事がわかってきました。そこで、「ソウル・フラワー震災基金」にご協力していただき、避難者分のマットレスと涼しく過ごすためのアイスパッチを購入し届けることができました。

 

 

 

このように、食事の提供をきっかけに、自主避難所や在宅避難者の皆さんとも、関係を築きながら、その時にできる支援を継続していきたいと思います。

 

しかし、この活動を続けるにも人手が足りません。
特に、大量調理の経験のある方や調理師、栄養士の方、少しでもボランティアとして力を貸してもらえると助かります!

 

 

西日本豪雨 緊急支援ボランティア募集(現地集合‐現地解散)

 


 

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