熊本地震から2年が経った熊本を訪れました。
2016年4月、本震が発生した直後の16日からスタッフを現地へ派遣し、支援活動を始めました。12月末まで現地での直接支援を実施し、熊本市、益城町、西原村、南阿蘇村などで8つのプロジェクトを実施してきました。
プロジェクトの一つ、避難所の運営支援では益城町役場からの要請を受け、町内の「グランメッセ熊本」と「広安小学校」で行政職員や住民の方が行う避難所運営のサポートにあたりました。グランメッセ熊本は本震で建物に損傷が発生したために施設内への立入が禁止され、駐車場で車中泊やテントを設置しての避難生活を送る方で溢れていました。
PBVは救援物資の配布や子どものための遊び場の設置、カフェスペースの運営などの活動を通して、避難者の方への支援を行っていました。
■【熊本報告】 支援活動を振り返って [避難所運営サポート編]
そのグランメッセで、震災から2年を迎える4月14日、15日の二日間にわたり「GAMADASE KUMAMOTO(がまだせ熊本)2018」という音楽イベントが開催されました。復興に向けてがんばる地元熊本の方たちを音楽で応援しようと企画されたこのイベントは、熊本にゆかりのある方や熊本地震をはじめ各地で被災地支援を行っているアーティストが出演。ほかにも、地元の商工会のブース出展などもあり、大人から子どもまで、幅広い世代の方が楽しめる内容となっていました。2016年には屋内に入ることが出来なかったグランメッセですが、現在はその本来の姿を取り戻し、多くの熊本の住民の方の笑顔であふれる素敵な場になっていました。
2年前の地震は、広範囲に被害をもたらしたため、被災された市民の困難な状況の改善にむけ取り組みは、熊本市でも実施されたました。熊本市では、食事支援(炊き出し)、災害ボランティアセンターの運営サポート、児童発達・障がい児支援の活動を行ないました。
そうした取り組みに対し、このたび熊本市長から感謝状をいただけることになり、4月16日に熊本市役所で行われた「熊本地震感謝状贈呈式」に支援団体として招待していただきました。
感謝状は熊本市で人命救助や避難所支援、物資支援、インフラ復旧等の支援を行ってきた231の企業・団体へ感謝状が贈られたとのことですが、なんと光栄なことに231団体の内、大西市長より直接贈呈していただける20団体にPBVを選んでくださいました。熊本市での支援活動は、受け入れてくださった地元の皆さまのご協力と、全国のたくさん方々からのPBVの活動へのご支援ご協力があったからこそ行うことができました。これはPBVを通して、被災地支援に関わってくださった皆さまへの感謝状です。改めてお礼申し上げます。
贈呈式での挨拶で市長は、感謝の言葉を述べられると共に「復興に向けて歩んでいく熊本の姿を見ていただきたい」と力強く話されていました。熊本県内では各所で復旧工事なども進んでいて、着実に前進する姿を実感することができます。その一方、今も38,000名以上(2018年3月31日現在)の方が仮住まいを続けており、復興の道のりには課題も多く残されています。PBVの活動を受け入れてださった住民の皆さまのため、これからも私たちにできる事を行っていきたいと思います。