【チリ】 史上最悪の森林火災への支援 追記あり

 

南米チリでは、史上最悪の森林火災の被害が続いています。

 

本年が明けてすぐの1月2日、太平洋に面したチリの港町バルパライソでは、大規模な森林火災が発生しました。その後、同時多発的にチリ各地に火災が広がり、首都サンチアゴ周辺を含め118箇所で森林火災が発生しました。

 

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写真:CODEFF(チリ動植物保護協会)

 

現地の報道によると、これまでに6000人以上が被災し、1551軒の家屋が倒壊しました。1ヶ月以上も火災が続いており、焼失面積はすでに4,800平方キロメートルにおよび、それは東京都2つ分もの面積におよびます。チリ政府は、近現代史上最悪となるこの森林火災をうけて「国家非常事態宣言」を発令しました。また、各国からの支援も開始されています。

 

現在、南半球は夏の時期となり、山火事が発生しやすい季節です。チリでは、10年近く干ばつが続くなか乾燥と高温、強い風によって被害が広がったもようです。

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写真:CODEFF(チリ動植物保護協会)

 

チリのバルパライソの美しい歴史的な街並みは、2003年にユネスコの世界遺産にも登録されており、国際NGOピースボートの地球一周クルーズが頻繁に訪れる港町です。現在、航海中の「第93回 地球一周の船旅」は2月12日に、バルパライソに入港しました。PBVでは現地スタッフと協働し、日本モーターボート競走会から提供いただいた備蓄食10,000食を現地カウンターパートナーのCODEFF(チリ動植物保護協会)へ届けました。船内でも、多くの乗客の皆さんが支援募金にご協力いただきました。

 

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備蓄食支援の様子は、また後日ブログで紹介します。

 

 

追記(2017年5月30日)
現地カウンターパートナーのCODEFF(チリ動植物保護協会)より支援物資の提供先が変更になった旨の連絡を受けました。届けた物資は山火事支援の物資としてサンチャゴの物資倉庫にてセット組を行いましたが、現地での物資ニーズが充足しているという情報のため一旦待機をさせました。その後、5月中旬に発生したチリ北部コキンボ州、アタカマ州での大雨による洪水被災者からの支援要請を受け、LA HIGUERA(ラ・イゲラ)という街の被災者の元に届けられました。修正して報告させて頂きます。