【熊本/福島】 2つの子どもプロジェクト 2016・夏 レポート

7/29~8/6、釜山、上海、那覇、長崎、博多を巡るクルーズ「PEACE & GREEN BOAT 2016」で、福島/熊本の2つの子どもプロジェクトを行いました。濃密で充実した8泊9日間の保養と国際交流の旅の様子をかいつまんでご報告します。

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「PEACE & GREEN BOAT」は、国際交流NGOピースボートが韓国のNGO環境財団と共催で、2005年から続けている日韓、アジアの国際交流を目的とした船旅。第9回目となる今回は、日韓の参加者約1,000名が参加していました。
●PEACE & GREEN BOAT 2016のレポートは コチラ

 

この船旅への参加が先に決まったのは、ピースボートとPBVが共同で2011年から続ける「福島子どもプロジェクト」。福島側のパートナーである「南相馬こどものつばさ」を通じて、南相馬市の中高生11名が参加してくれました。また、すでに高校を卒業して専門学校に通う、2011年第1回目の参加者の米本さんもアシスタントとして運営に協力してくれました。
※「ふくしま子どもプロジェクト」の旅のレポートは、コチラ で詳しくご覧ください。

一方の「熊本子どもプロジェクト」は、今年が初開催。4月の地震被害を受け、厳しい生活が続く子どもたちに飛びっきりの夏休みの体験をプレゼントしたいと、現地教育委員会にもご協力いただき、南阿蘇西小学校から7名、南阿蘇中学校から18名の計25名が参加しました。

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お互いの子どもたちが出会ったのは、出発地である博多。そこから船に乗船し、翌日到着した釜山で韓国からの参加者と合流しました。釜山の出港式では、なんと南阿蘇中学校の竹中愛美さんと渡辺璃音さんが船上のステージに。

「アンニョンハセヨ!皆さんこんにちは!この旅に参加するにあたって、日本と韓国の歴史を勉強しました。過去を変えることはできないけれど、未来を作ることはできます。皆さん、よろしくお願いします!」

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立派なスピーチに、大きな拍手がおくられました。

 

さて、釜山で合流した韓国側の参加者には、環境財団がコーディネートする「洋上子ども学校」の小学生約100名やアートに取り組む高校生らも乗船していました。

となると、船内は福島、熊本、韓国の子どもたち総勢140名による日韓大交流の舞台。出発前に勉強したお互いの言語を使って、時には通訳ボランティアの力も借りて、でもほとんどは身振り手振りでどんどん仲良くなっていきます。

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韓国の遊びを教えてもらったり、韓国の参加者に向けて南相馬や南阿蘇のことを紹介したり、お互いの語学を学んだり、一緒にソーラン節を踊ったり、また真剣に環境問題や平和について考えたり。もちろん、訪れた寄港地でも、文化・食事・歴史・環境・戦争など、様々なテーマについて体験する旅でした。

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「韓国の人たちとたくさん友達になった。そんな韓国と日本の歴史を初めて知った」

 

「この旅で知ったことを、南相馬に帰って家族に話したいと思います」

 

「韓国にたくさんの友人が出来た。いつかまた、韓国にその友人に会いに行きたい。」

 

と、参加したそれぞれの子どもたちにとって、楽しく学び、たくさんの友達ができた夏休みの1ページになってくれたと思います。

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もっともっとご報告したいことはたくさんありますが、またきちんとそれぞれの活動報告書にまとめてお知らせします。ひとまずは、募金などで2つの子どもプロジェクトにご協力いただいた皆様に感謝と、大成功に終わったことをご報告させていただきます。

ありがとうございました!