昨年11月、フィリピン全土で6,000名以上が犠牲になり、避難者数400万人を越す大災害となった台風台風30号(国際名:ハイエン/フィリピン名:ヨランダ)。PBVでは、発災1週間後からスタッフが現地に入り、自治体や現地NGO、また海外から支援に集まった国際NGOと協力しながら、支援の手が届きづらいセブ島での避難者支援やビリラン島での復旧・復興支援を実施しました。
最も大きな活動となったのは、孤立していたビリラン島での応急家屋修繕キットとキッチン用品の配布による生活再建プロジェクト。南部15のバランガイ(村)の1,100世帯を対象に、支援を行いました。
7月には、プロジェクトを協働した国際NGOが再度フィリピンに集まり、その後のバランガイの様子や住民へのインタビュー、成果の振り返りを行いました。
台風で家を失ったビリラン島南部Busali村のお母さん。(2014年1月撮影)
配布したキットで家を修繕し、家族で暮らしていました。(2014年7月撮影)
キッチン用品もちゃんと使ってくれていました。(2014年7月撮影)
コミュニティ再生に向けて、共同農園づくりなどの復興プロジェクトも始まっていました。(2014年7月撮影)
この災害は、もともと貧困という大きな問題を抱える地域を襲いました。復興に向けては長い努力が続いていくことになりますが、これからの主役は現地の住民であり、現地の団体であるべきだと思い、緊急期と復旧期の動き出しを見届けた上で、外部からの支援としては活動を一区切りさせることにいたしました。この先は引き続き現地団体との連絡を取りながらサポートしていくつもりです。
プロジェクトには、日本からも本当に多くの皆様にご協力いただきました。
心よりの感謝を申し上げます。ありがとうございました。
活動報告書をまとめましたので、ぜひご一読ください。
● 活動報告書 は コチラ (PDF/1MB)