広島と丹波(兵庫)の被害状況、徳島での活動について

続けざまに発生する台風・豪雨などにより、各地で大きな被害が出ています。広島では、住宅密集地を襲った土砂災害により、70人を越える方々が犠牲になり、いまも必死の行方不明者捜索が行われています。心よりお見舞いを申し上げます。

 

今回の一連の水害に対して、PBVでは複数の現場で緊急支援を行っています。当ブログでも、もっと早くまとまった報告をしたいと思いながらも、動けるスタッフは現場への派遣を優先してきたため、今日までご報告が遅くなってしまいました。簡単ではありますが、徳島、兵庫、広島での様子をお知らせします。
※現場からの速報は、PBV公式Facebookでお知らせしています。合わせてご覧ください。

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土石流のあった広島県への緊急支援募金を立ち上げました。ぜひご協力ください。
◆ 広島土砂災害 PBV緊急支援募金は コチラ

 

● 徳島県阿南市

8月3日,4日、四国、九州、紀伊半島などの各地で台風12号による被害が発生しました。山形県南陽市での緊急支援を終えた矢先でしたが、PBVではすぐさま先遣スタッフが現地調査に。以前「災害ボランティア入門」を実施した際のネットワークなどを頼りに、徳島や四国を回りました。その後、台風11号で再び被害が拡大し、県の社会福祉協議会からの依頼もあって、徳島県阿南市での支援活動に入りました。

阿南市では、社会福祉協議会と地域のNPOが災害ボランティアセンター(災害VC)を設置し、浸水した住宅の清掃活動を行うボランティアを受け付けていましたが、もともとの職員数が限られている中、通常業務と平行して災害VCを運営するのは大変でした。PBVでは、ボランティアのマンパワーそのものよりも、その受け皿となる災害VCの活動自体をサポートしようと、経験者を中心に現場に滞在して活動を行いました。

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清掃作業のニーズは、個人個人から寄せられるものですが、住民自身が中長期的な影響を知らないケースも当然あります。「水が引いて乾いたので、もう大丈夫」と思っても、放置すると浸水した部分がカビてもろくなったり、床下の泥が腐って臭いがひどくなるなど、きちんとした処理が必要です。PBVから派遣したメンバーは、災害VCと協力して一軒一軒への説明とニーズ調査を行い、地図へ書き込んでいく作業などをお手伝いし、16日に活動を終えました。

 

● 兵庫県丹波市

近畿地方などの広域で水害が発生したのは、8月16日~17日にかけて。上記の徳島県阿南市での活動がひと区切りするかどうかのタイミングでした。一度東京に戻り、情報収集と必要な資機材などの段取りを行ったスタッフは、再度現場に向かいました。

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丹波市社会福祉協議会が災害VCを立ち上げると、地域内外から清掃活動のための個人ボランティアが集まってくるようになりました。ここでも、マンパワー不足よりも、その力を最大限に活かすことがより効果的な支援につながると、現在もスタッフや過去のボランティアリーダー経験者を中心としたチームが、現地滞在を続けながら災害市VCの市島サテライトの運営や安全管理などの分野でをお手伝いを続けています。

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※丹波市での活動費は、東京海上日動火災保険株式会社「Shere Happiness倶楽部」のご寄付や、公益財団法人日本財団からご協力いただいています。

 

● 広島市

連日の報道で、被害状況はご存知の方が多いと思います。被害の大きかった安佐南区、安佐北区などでは20ヶ所以上の避難所があり、お弁当などの当面の食料の確保はできていますが、断続的に続く雨により連日のように避難指示が出るなど、まだまだ先の見えない状況が続いています。また、生活圏に流れだした土砂も大量で、大掛かりな清掃作業も必要とされる活動です。

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国内では、東日本大震災以降の最も大きな災害のひとつとなりました。PBVでは、兵庫県丹波市での活動も継続しつつ、広島での支援も行うことを決定しました。今週末や来週にかけても、引き続き現地調査や協議を重ね、長期戦を見据えた体制づくりを検討しています。追って、ご報告していきます。

緊急支援募金にご協力ください!

街頭募金も始めました。ぜひご協力ください。
※郵便振替、ゆうちょ銀行、クレジットカードからのご協力は コチラ