先週から大雨災害への緊急支援を始めた岩手県雫石町では、24,25日の2日間、東日本大震災で被災経験を持つ石巻市の漁師さんたちも合流、家屋の清掃などに参加してくれました。
今回参加してくれたのは、石巻市牡鹿半島荻浜、福貴浦、鹿立浜の若手漁師さん6名。PBVとしても2011年以降、漁具の回収や養殖のお手伝い、「コンテナに大漁旗を描こう!」プロジェクト、そして現在は「イマ、ココ プロジェクト。」の受け入れなど、長くお世話になってきた浜の皆さん。
「震災のとき、何でわざわざボランティアに来てくれるのか分からなくて。自分が参加してみれば、答えが分かるかなと思って」、「岩手が被災して、近くだから手伝いに行こうと思って道順を調べてたりしてたけど、あと一歩踏み切れなくて。誘ってもらった時は嬉しかった」など、参加した理由はそれぞれ。ただ、この2年間、牡鹿半島の浜で続けてきた活動や出会いが、こうやってつながってくれたのは本当に嬉しく思います。
現地での活動は、雫石町の災害ボランティアセンターやそこに集まる個人ボランティアとの共同作業。また、東日本大震災後から東北で活動するNGO/NPO、ボランティア団体も複数駆けつけていました。
被害は広範囲。少しでも早く片付けるには、1日だけの参加でも人手が多い方が助かります。舞台「イシノマキにいた時間」を手がけているコメディアンの福島カツシゲさんも合流。漁師さんらと汗を流します。
浸水で濡れた家財道具を運び出し、床下や床上に溜まった泥や土砂の片付けていく作業。
床下の泥は、ただ乾燥させるだけでは腐敗して衛生上の問題があったり、ずっと続く臭いの元になるので、消石灰を巻いていきます。住民の方1人や2人だけでは、これだけの作業を完了させるには何日もかかってしまいます。浸水の翌日からずっと1人で作業してきた住民の方々は、終わりの見えない作業に感じるでしょう。ボランティアにも手伝ってもらうようになってから、「やっと食事が喉を通るようになった」「ぐっすり眠れるようになった」という声も聞きます。被害を受けた方々が、体力的にも精神的にもぎりぎりの何日間を過ごしていたことを、改めて気付かされます。
雫石町でも、山口市でも、現在聞いている清掃ニーズは8月末を目処になんとか対応完了したいと考えていますが、それには十分なボランティアの人数が参加してくれることが条件です。1日だけでの参加でも構いません。ご協力、よろしくお願いします。
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