5月19日-23日、スイス・ジュネーブで行われた防災グローバル・プラットフォーム会合(GPDRR)に出席しました。ジュネーブには、ニューヨークの国連本部に次いで2番目に大きな事務所があり、この会合を主催するUNISDR(国連国際防災戦略)も事務局をここスイスに置いています。
ピースボートは、2002年に国連経済社会理事会(ECOSOC)と特別協議資格を持つ日本のNGOとして登録されていることから、これまでも何度か国連会議に参加して、様々な現場での学びを発表してきました。また、今年3月にはPBVとして、UNISDRに対して中心的な市民社会のネットワークを担うGNDR(地球市民社会の防災ネットワーク)にも加盟していたことから、今回のジュネーブでの会合にもPBV代表・山本とサイモンの二人が参加することができました。
今回、GPDRRに参加したのは、初日だけでも173カ国から3,000人以上。日本からは内閣府・外務省・復興庁などの政府側、2015年に国連防災世界会議の開催が決まった仙台市、JICAやNGOなどの国際協力団体や複数の企業が集まっていました。
会合では、ハイレベル会合やサイドイベント、セレモニーなどが数多く開かれていしました。
会場の一角では、東日本大震災に関する写真展も。なんと、石巻で行った木の屋さんの「希望の缶詰」拾いのボランティアも展示されていました。
JANIC、CWS Japanなど、日本から参加したNGOとの打合せの様子。
サイドイベントなどでは、先日日本のNGOが集まって作成した東日本大震災の教訓と提言をまとめた提案書などを紹介しました。
●上記提案書のPDF(2.42MB)データは コチラ
世界の防災や減災を考えるとき、被害が大きくなる途上国の貧困や気候変動といった大きな課題とも向き合う必要があります。そういった意味では、まだまだ先進国・日本で発生した災害についての話題が中心ではありません。
ただ、その中でも自然災害と原発事故などの複合災害の経験であったり、被災地の地元団体と外部からのボランティアが協力しながら復旧・復興を目指す取り組みであったり、私たちの経験が各国での災害リスクを少なくする事例になることもたくさんあると感じました。
「災害に強い日本」への取り組みが、「災害に強い世界」につながっていくよう、引き続き、その架け橋としての活動にも力を入れていきたいと思います。