ゴールデンウィーク(GW)に入り、現在石巻で活動するピースボートの派遣ボランティアは、これまで最大の約480名。明日(5月2日)には、3泊5日の 短期派遣ボランティア約180名が東京を出発、期間中にピースボートを通じて現地入りするボランティアの数は、約660人にのぼります。
GW期間中は、被災地域の社会福祉協議会「災害ボランティアセンター」を訪ねる一般個人ボランティアの希望者数も膨れ上がり、石巻で今日(5月1日)に活動したボランティアは、通常の約2倍の2,000人を越えました。
その多くは県外からのボランティア。泥のかき出し作業を中心に、ボランティアの人手はまだまだ必要ですが、大きな課題となっていたのはその宿泊場所。ピー スボートも本部テントを置き、ボランティアやスタッフの宿泊場所として利用させていただいている石巻専修大学のグラウンドも、期間中はこれ以上のテントス ペースの確保が難しくなっていました。
そこでピースボートでは、GW期間中の臨時体制の準備を進め、同じ石巻市内にある沼津キャンプをお借りし、約半数のボランティア宿泊地を確保することがで きました。さらに、厳しい自然環境にも耐えられるよう、もうひとつ新しい屋内のボランティア拠点を新舘(石巻市内)に構えることになりました。
新舘のボランティア支部となるのは、この建物。2m以上の高さの津波が入り込み、後に残ったのは壊れた事務用品や家具の数々と大量のヘドロ。GWに入るまでというタイトなスケジュールの中、ピースボートボランティアによる泥のかき出し作業が始まりました。
そして、最大のボランティア数が予想される5月3日からのGW三連休を前に、泥のかき出しが無事完了。宿泊用の大広間、発電機やパソコン、その他事務用 品、作業道具や支援物資を揃え、拠点の動き出し準備が着々と進んでいます。この拠点が動き出すことは、この先に控えている梅雨時のボランティア派遣への大 きな一歩であり、1日も早い復興への大きな一歩にもなってくれるでしょう。