【初動レポート】2026年フィリピン・ミンダナオ島沖地震、現地へスタッフを派遣しました

 

現地調査~ダパオの被害状況~

BMFIは、30年間にわたりミンダナオ島を中心に活動を続けているNGOです。

ミンダナオ島の各地域に様々な支援団体が入っているなか、PBVはBMFIと協議のうえ、フィリピン第三の都市であるミンダナオ島のダバオに向かいました。6月17日に在ダバオ日本国領事館を訪問し、被害状況を共有いただき、またPBVが実施予定の支援内容をお伝えしました。​
その後、BMFIとともにダバオから陸路で3時間南下し、マリータを訪れました。

市役所にて被害状況を確認し、マリータの沿岸部に位置する漁村地域を調査。一見すると被害が見えないものの、村内を歩くと、あちこちで被害を受けた建物がありました。

​完全に倒壊した家屋、コンクリートの壁が崩れるなど一部が損壊した家屋、全体が傾いた家屋…。住めなくなった人々は、身内の家に身を寄せるなどして過ごしています。また強い雨が降っていなかったことから、屋外で夜を明かしている人もいます。

学校が休校になっているため、村内にはたくさんの子どもたちの姿が。私たちに興味津々で、地震の影響などまったくないかのように無邪気な笑顔で出迎えてくれました。

 

複数の地域で物資支援を実施しました

6月18日以降、複数の村を訪れ物資支援を行いました。

まずは沿岸部の漁村へ。軟弱な地盤ということもあり、地震によってあちこちで地盤沈下が発生。家屋が倒壊したり傾いたり、または室内の床に大きな亀裂が発生するなどの被害が生じていました。「この土地で29年暮らしてきた。漁師の夫も移動してもいいと言っているので、正直、移動できるならしたいけれど、どこに行けば…」 と涙を流す女性の姿がありました。
​PBVは、家屋が全壊してしまった12世帯に支援物資(衛生用品キット、防水シート、ポリタンク)を提供しました。

内陸部では、数日前まで土砂崩れによってアクセスが寸断されていましたが、通行が可能になったということで、被害状況の調査に伺いました。
マリータの町から車で約1時間。急斜面を縫うように走る道を、右に左に揺られながら、集落の入口に到着し、車でアクセスできないので、徒歩で向かいます。生い茂る緑に囲まれた道を歩くと、ニワトリや豚が迎えてくれました。建物が傾いたり、地割れが生じていたりするなどの被害があります。日除け、雨除けのためなど、タープのような役割のものが必要とうかがい、7世帯に支援物資(防水シート)を提供しました。

ほかの沿岸部の村でも、家屋が全壊または半壊してしまった79世帯に支援物資(衛生用品キット、防水シート)を提供しました。

また、地震によって建物に被害が発生してしまった漁村の学校(中高)では、2025年9月に発生したセブ島地震で1棟が使用不可能になり、他の棟も修繕しながら使用していたそうです。しかし今回の地震により、こちらも使えなくなってしまいました。

その後、先日支援物資をお届けした漁村へ。早速、防水シートが屋根がわりに、また壁のがわりに使用されている様子を見ることができました。
出会った子どもたちも元気いっぱいで、「一緒に写真とりたいよね」「ねえねえ、あなたが言ってよー」「えー恥ずかしいよー」 なんて話していたので、ぜひ!と一緒に写真撮影。素敵な笑顔に、こちらもまた笑みがこぼれました。

また、州の災害対策本部へも訪問しました。
ここは州の被害情報を集約するとともに支援物資配布の拠点でもあります。私たちが訪れ、最新の情報を提供していただいている最中、ちょうど山間の孤立集落へ支援物資を運ぶ、フィリピン軍のヘリコプターが離陸していきました。​まだまだ、支援の必要な地域が多くあることを感じます。

 

支援のご協力をお願いします

フィリピンは、台風による被害が頻発する地域でもあり、PBVでは2013年以降、複数の現地パートナー団体ともに台風被害の度に支援活動を実施し、信頼関係を築いてきました。近年でも、2024年秋の台風、2025年9月の地震、2025年11月の台風など、たび重なる災害に見舞われています。PBVはいずれの災害においても、現地にスタッフを派遣し、パートナー団体と協働しながら、継続的な支援活動にあたってきました。
 
今回もこれまでの経験とネットワークを最大限に活かし、ニーズに合わせ、被災地に寄り添った活動を展開してまいります。
 
現地の人々が安全な暮らしと笑顔を1日でも早く取り戻せるよう、皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
  • 支援活動は、被災地の状況やニーズにそって、活動内容を決定しています。活動に必要な費用をご寄付が上回った場合には、次の支援活動に活用させていただきます。あらかじめご了承ください。
  • ピースボート災害支援センターの寄付金に関する取扱規程は下記をご参照ください。
    公益社団法人ピースボート災害支援センター寄付金等取扱規程[PDF]

災害支援サポーター募集

今後の長期にわたる支援は、継続的に支えてくださる「災害支援サポーター(マンスリーサポーター)」のお力が大きな助けとなります。平時からの継続的な支援が、発災直後に迅速な初動調査や緊急支援を開始することができます。災害支援サポーターは、 継続的に支援することで、被災地を緊急期から中長期まで支えることができます。
ぜひ、長期的なサポートにご協力お願いします!

一人ひとりの復興の歩みがあるように、私たちの支援活動も一歩ずつ。

皆さんの温かいご支援が、この地で暮らす方々の安心に繋がっています。 継続的なご支援、ご協力をどうぞお願いします。