2025年8月27日、“尊厳を守る避難生活をすべての人に 災害関連死ゼロへ”をかかげる避難生活支援ネットワーク「EDAN:Essential Disaster Assistance Network(読み:イーダン)」の発表記者会見が、東京ポートシティ竹芝ポートホールでおこなわれました。
写真左から、NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク (VAN) 事務局長 原野泰典氏、特定非営利活動法人レスキューストックヤード(RSY) 事務局長 浜田ゆう氏、JVOAD代表理事 栗田暢之氏、坂井学防災担当大臣、フィリップ モリス ジャパン合同会社 社長 シェリー・ゴー氏、公益社団法人 ピースボート災害支援センター(PBV) 理事/事務局長 上島安裕、一般社団法人助けあいジャパン 災害派遣トイレネットワーク事務局長 矢野忠義氏
2025年9月1日に設立されるEDANは、フィリップ モリス ジャパンの支援のもと、立ち上がった避難生活に特化したネットワークです。災害発生前から避難生活の質を支える物資(特にトイレ、キッチン、ベッド)の備蓄をすすめ、発災時に迅速に提供することを通じて過酷な避難生活の改善を図り、避難者の尊厳を守ることをミッションとしています。
ピースボート災害支援センター(PBV)は、プロジェクト統括を担う 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の事務局として、ネットワーク団体とともに平時の運営や発災時の現地調整を担います。
公式サイト:https://edan-bosai.jp
記者会見では、坂井学防災担当大臣が登壇。避難生活の質の向上への課題感とEDANへの期待を述べていただいたあと、フィリップ モリス ジャパン合同会社のシェリー・ゴー社長が開会の辞と目的を述べ幕を開けました。プロジェクト統括を担当するJVOADの栗田暢之代表理事のご挨拶をうけ、PBV理事・事務局長の上島安裕より「災害支援ネットワークの概要」について説明いたしました。
登壇の皆様からは「災害による直接死を上回る災害関連死の現状を変えていきたい」という強い思いが伝わってきました。
会場では、実際備蓄されるトイレ・キッチン・ベット関連の体験展示も実施。加盟する各団体により、各分野での課題、物資の活用方法、今後の活動などについて紹介を行い、実際の活用場面を可視化しました。
PBVはキッチンカー『FOOBOUR(フーバー)』を設置し、平時の「ひとり親家族へ提供するコミュニティフリッジ」、発災時の「炊出し拠点」としての取り組みを紹介。そして発災時に提供される暖かい炊出しメニューの提供を行いました。
今回は見本展示としての提供でしたが、暖かい中華丼と味噌汁のセットをご覧いただいた方からは「普通においしそうで今から食べたいです」とのコメントをいただきました。
撮影:鈴木省一
EDANの運営は、災害支援における豊富な専門知識と経験を持つ団体が連携しています。行政だけでは手が届きにくい課題を、民間のスピードと柔軟性で補い、官民が一体となって日本の防災力を高めることを目指しています。
「本当に必要な支援を、必要な場所に、必要なタイミングで」を大切に、今後各団体と連携をとりともに協力しあい、平時・災害時ともに災害に備え立ち向かう活動に取り組んでいきます。
<活動イメージ>
<構成団体>
発起人:フィリップ モリス ジャパン合同会社(PMJ)
統括 :特定非営利活動法人 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)
事務局:公益社団法人 ピースボート災害支援センター(PBV)
加盟団体:NPO法人 ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク (VAN)
特定非営利活動法人レスキューストックヤード(RSY)
一般社団法人 助けあいジャパン
避難生活支援ネットワーク「EDAN」
https://edan-bosai.jp