「福島子どもプロジェクト」を再開します
PBVは2011年より、国際NGOピースボートとの共同プロジェクトとして、震災と原発事故で被災した福島の子どもたちを対象に「福島子どもプロジェクト」を実施しています。
プロジェクトでは、子どもたちの健康や将来の夢の実現をサポートすることを目指しています。子どもたちはピースボートが企画するクルーズやスタディツアーへの参加を通して、子どもたちが保養や国際交流を体験します。これまで、100人をこえる中高生が「福島子どもプロジェクト」を通して世界を旅してきました。
残念ながら、2020年以降は新型コロナウイルスの拡大を受け、このプロジェクトの実施を見合わせていました。しかしこの夏、パートナー団体「南相馬こどものつばさ」から再開の希望があり、中学生を対象とした広島へのスタディツアーを行うことになりました。
8月の広島で、戦争・平和・歴史について考えるツアーです
このスタディーツアーでは、世界で戦争が絶えないなか、改めて日本また世界の平和について考える機会を作ります。広島に原爆が投下された8月6日には、広島平和式典、原爆遺構などを訪れ、当時の証言に耳を傾けます。また、世界遺産である厳島神社や戦争遺跡の残る大久野島などを訪問し、広島の文化や歴史を学びます。これらの体験により、参加する中学生たちが新たに視野を広げ、世界に羽ばたく機会になることを願っています。
今年は福島原発事故から11年になります。福島の子どもたちを対象とするプログラムの中には10年を区切りとしたものも数多く、報道が少なくなっていることもあって、人々の関心も薄くなってきています。私たちは今後も福島の子どもたちとのプログラムを続けることで、微力ではありますが、震災と原発事故からの復興にむけての取り組みを応援し続けたいと思っています。
パートナー団体「南相馬こどものつばさ」からのメッセージ
「南相馬こどものつばさ」事務局の佐藤慎治さんから、ツアー開催に寄せてメッセージをいただいたのでご紹介します。
東日本大震災と原発事故から復興へと歩み始めた所での2年続きの地震に見舞われ苦労は絶えませんが、全国の皆様から暖かい支援や励ましを頂き、子ども達はコロナ禍でも元気に学校生活を送っています。この夏休みを利用し、今の南相馬市の状況を発信すると共に、他の地域との交流を深め、色々な体験を通して地域の将来を担う人材育成を図る活動を行っています。今回は広島へ2名の子どもたちを派遣し、改めて平和について考える機会と広島の文化や歴史を学ぶ機会を設けました。
福島の子どもたちへ、あたたかいご支援をお願いいたします
「福島子どもプロジェクト」は、国際NGOピースボートと一般社団法人ピースボート災害支援センター(PBV)が共同で行い、NPO法人南相馬こどものつばさとの協力により実施しています。プログラムの運営費は、個人や団体の皆さまからのご支援によりまかなわれています。福島の子どもたちの希望ある未来のため、ぜひご協力をお願いいたします。
【募金振込先】
1.銀行振込
・銀行:住信SBIネット銀行
・支店名:法人第一支店
・口座番号:(普)1804859
・口座名義:一般社団法人 ピースボート災害支援センター
※福島子どもプロジェクトへの寄付は、(寄付者氏名)の後に「フクシマコドモ」とご記入ください。
2.郵便振替
郵便振替口座 : 00120-9-488841 ※下6桁は右ツメ
口座名 : 社)ピースボート災害支援センター
※通信欄に「2022フクシマコドモ」とご記入ください。