東海地域を抜けた大型の台風15号は、今夜にかけて関東、東北に上陸。暴風豪雨が予想されていますが、石巻を含め大きな被害が出ないことを願います。
ピースボート災害ボランティアが活動する和歌山県熊野川町でも、安全面を考慮し、今日は作業はすべて中止。地元の皆さんも、ボランティアも避難所や自宅へ避難していました。12号上陸ほどの被害報告は受けていませんが、なかなか作業が進まず、当初予想よりも期間を延長しての支援活動が必要となっています。
熊野川町は、新宮市から20km弱、熊野川を上流の上った場所に位置します。山林に囲まれ、約2,000人の人々は小さな集落に分かれて暮らしています。
台風12号の影響で、新宮市と熊野川町を結ぶ主要道路は現在も通行止め。車で迂回しながら進むと、2時間近くかかります。地理的にもアクセスの手段が限られていること、それに伴い現地報道も少なく、ボランティアの数が少なく支援のスピードが遅れています。
地元商店なども営業はしており、水や電気などのライフラインも通りましたが、壊れた家屋などの撤去、建物に入り込んだ土砂のかき出しや清掃活動が必要になっています。新宮市災害ボランティアセンターから、応援のボランティアがやってくる日もありますが、それも不安定な状況が続くことから、安定した人手の確保が現地での最大の課題です。
9月8日に現地入りした、ボランティアコーディネーターの鈴木隆之の感想はこうです。
「ライフラインが回復したこともあり、石巻の震災直後と比べると、地元の方々も自分たちでできることはやっていこうという雰囲気はあります。ただ、壊れてしまった建物や家具の片付けなど、災害の規模は違っても人手でしか解決できない問題があるのは同じ。報道が少なかったりで世の中の関心は低いように感じていますが、現地でのニーズが低いということでは決してありません。」
現在、ピースボートでは、石巻での活動経験を持つボランティア20名ほどが作業に当っています。活動内容は、物資倉庫であり社会福祉協議会/災害ボランティアセンターの個人ボランティア受付場所となっている「熊野川ドームさつき」などで、テント生活を続けながらセンター運営サポートや清掃活動に当っています。
先日、ホームページでお知らせさせていただいて以来、若干数は一般ボランティアからの参加希望もいただきましたが、雨や台風による作業の中断の影響もあり、まだまだ作業が追いついていません。その現状を受け、ピースボートでは、第二次期間での和歌山ボランティアの受付を開始しました。
今回、ピースボートが、和歌山へのボランティア派遣に踏み切ったのは、石巻の方々からの後押しがありました。
「同じように被害を受けたからこそ、台風で困っている人たちの気持ちが分かるんです。どれだけ、ボランティアの人たちの姿に勇気付けられたことか。本当は、自分も駆け付けてあげたいけれど。もし、ピースボートの人たちがボランティアに行ってくれるのであれば、それは私たちからのお願いでもあります。」
一人でも多くのボランティアが必要です。ぜひ、ご協力ください!
———————–
台風12号被害・緊急支援への支援金も引き続き募集しています。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
◆郵便振替
郵便振替口座 : 00120-9-488841(※下6桁は右ツメ)
口座名 : 社)ピースボート災害ボランティアセンター
※通信欄に「台風12号」とお書きください。
◆ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行 ゼロイチキュウ店(019店) 当座0488841
社)ピースボート災害ボランティアセンター
※振込依頼人の前に「タイフウ12」とお書きください。 例)「タイフウ12 ヤマダタロウ」
(※通信欄や振込依頼人に上記追加記載のないものは、東日本大震災を含め、災害救援活動全般に使用させていただきます。)