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残り1週間ということで、今日から少しずつ、PBVスタッフがなぜ災害支援を続けているのか、彼らの想いをインタビューし、連載企画として掲載していきたいと思います。
2人目にご紹介するのは、大塩さやか(おおしお さやか)です。主に緊急支援チームを担当しています。
➀災害支援に関わるようになったきかっけはなんですか?
東日本大震災の時、津波が迫って来る映像をテレビで見て、「行かなきゃ」って思ったのがきっかけです。当時幼稚園教諭をしていたので、まず被災した地域の子どもたちのことが気になり、自分でも何かできることがないか調べ、PBVとして石巻に行ったのが、私の災害支援のスタートでした。
石巻での支援の後、海外で生活していた為、しばらく災害支援を離れていましたが、毎年起こる自然災害で色々なところが被害に遭っているのを知りながら、何もできないもどかしさを感じていました。帰国してからはまた災害支援に関わるようになり、何かできることがあるのであれば現場で活動をしていきたいと思い、現在も続けています。
➁なぜ長年に渡り関わり続けることができたのでしょうか?
2011年の東日本大震災で石巻での支援中、被災された方々から言われたことで印象に残っている言葉があります。
「今は今しかないんだから、後悔のないように生きなさい。やりたいと思ったことは、すぐにやらないと、もうできないかもしれなんだから」
と言って下さいました。その言葉には彼自身の悲しみや苦しみ、後悔や色々なものがその言葉の中に詰まっていて、心に突き刺さったのを覚えています。当たり前の日常が来ることのありがたさを改めて感じました。だからこそ、被災された方々に、当たり前の生活が1日でも早く戻ってくるよう、できることがあればお手伝いしたいと続けています。
笑顔と「ありがとう」って言葉は、最高の元気パワーだと思っていて、それを届けらえるのは人間だけだと思っています。被災地は悲しい出来事が起こった場所だけど、相手を想い合える、温かい気持ちの人たちが集まってくる場所でもあると思っています。私はその人間のひとりでありたいと思うし、そういう人たちと一緒に支援をしたいです。それがPBVという場所でした。
③現場に入った被災地で印象的なエピソードなどはありますか?
2019年10月、台風19号の被害に遭われたいわき市での支援時、私は炊き出し・サロンの支援担当をしていました。災害が起き、イベントごとや地域の行事、老人会や子ども会などの集まりもできなくなり、地域での楽しみがなくなってしまっている状況でした。何か、地域の人たちが集まって元気になれる場ができればと思い、クリスマス会を企画しました。地域の方たちが物資配布を行っていた場所をお借りし、地域のお母さんたちにクリスマス料理を作ってもらい、地元の落語家さんをお呼びし、全国のたくさんの方々から「クリスマスプレゼントに!」とたくさんの贈り物をいただいたので、ビンゴ大会をしました。地域の方々と一緒に作り上げたクリスマス会です。
「こんなに楽しいクリスマス初めてだわ」「被災後一番たのしかったー」「家に一人でいると気持ちが落ち込んじゃうけど、元気になったわー」と嬉しい声を笑顔が溢れました。それは1歳~80代の方々まで一緒に楽しむことができたひと時でした。
④今後も災害支援に関わっていく上で、大切にしたいことはなんですか?
覚悟とか大きなものではなく、ただ自分のできることがあるのなら、お手伝いしたいなと思っています。PBVの理念は「人こそが人を支援できる」です。機械での作業の方が早いかもしれないけれど、人でなければ支援できないこともあります。
困っている人がいて、何か力になれることがあるのであれば、力になりたい。それが私の原点です。被災地で、笑顔を取り戻し、前を向いて進んでいこうとする人たちの力強さを目の当たりにしたからこそ、自分も頑張ろうって思ったし、元気と勇気を頂きました。私がここで災害支援を続けたいと思えるのも、被災地で出会った被災者の方々や一緒に活動したボランティアの皆さん、災害支援団体の方々、そしてPBVスタッフがいるからです。
振り返って考えると、私がこの仕事を選んだのは、「人の優しさや温かさを感じられる場所」だからかなと思いました。災害は起こってほしくないけれど、起こってしまった時に何ができるのか、何が必要なのか考えて行動できる人間でありたいと思っています。これからも、今までの経験を、被災された方々のためにすぐに生かせるようにしていきたいです。
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クラウドファンディング終了まであと7日!
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