9月に入り、大きな台風が2つ熊本県を通り過ぎましたが、住民さんのご協力や事前の準備のおかげで、旧多良木高校避難所での大きな被害はありませんでした。住民さんはいつもの避難所生活を取り戻しています。
PBVでは長期にわたる避難所生活を少しでも快適に、たのしく過ごしていただけるように、日々環境改善を行っています。
避難所ではたくさんの方が生活しており、靴の取り間違いが発生していました。なので、今までは靴を袋に入れてもって帰ってもらうようにしていましたが、外出するときにいちいち手間がかかっていました。そこで使わなくなった靴箱をお借りして受付に設置しました。このおかげで取り間違いや手間がはぶけて、外出がしやすくなりました。
受付ロビーは日が当たらないように、ビニールシートで覆っていましたが、そのせいでどこか暗い受付になってしまっていました。そこで、ビニールシートのかわりによしずを使ってみました。少し差し込む光のおかげで、温かい雰囲気の受付に変えることができました。場所が明るくなったことで、住民さんの笑顔も増えています。
関東では夜が少しづつ涼しくなってきましたが、熊本ではまだまだ残暑が続いています。住民さんが飲み物を冷やしたりと、頻繁に使う冷蔵庫に専用のアルコールスプレーを設置しました。さまざまな人が触れるものですし、なにより食材は口に入るものなので、いつも以上に感染予防が必要です。毎日の生活の中で何度も手洗いをしたり消毒をしたりするのは本当に大変なことですが、住民さんと理解と協力があって避難所で安心して生活を送ることができています。
全国の皆さまからご支援いただいた洋服や靴を集めて、「ファッションセンターくまむら」をオープンしました。こちらは避難所生活を送る住民さんに無償で提供している場所です。これからの季節に合わせて長袖などの用意もしてあります。オープン当日は大盛況で、皆さんたのしそうに服を見ていました。今後も季節の変化、住民さんの要望に応えられるようにしていきたいと思っています。
住民さんとコミュニケーションを取りながら、少しでも快適でたのしい避難所生活を送れるように、今後も改善をしていきます。
◆2020年7月豪雨災害 新型コロナウイルス×被災地 緊急支援募金