2020年7月豪雨災害で被害に遭った大分県のパートナー団体へ、PBVの支援物資が届き始めています。「特定非営利法人リエラ」と「鶴の恩返し」に資器材や備品支援をしています。
2つの団体が主に支援しているのは大分県日田市中津江地区と天瀬町です。
中津江地区は連日続いた大雨の影響で地盤が緩み、雨が上がった現在でも避難勧告が解除されていません。ですが、先祖代々からこの土地とともに営みを続けてきた住民さんが別の土地に避難することを難しく、中津江地区内にある津江小学校で避難生活を送っています。避難所に避難をしている方もいれば、お家と避難所を行き来している方もいらっしゃいます。中津江地区では中長期的な避難生活が見込まれており、最近では炊き出しのボランティアも始まっています。週に1回でも炊き出しをすると人の温もりをを感じられる栄養価の高い食事を取ることができますし、外での食事は長引く避難生活の気晴らしになります。
より快適に炊き出しを行ってもらえるように、タープテント、テーブル、椅子の備品を届けています。
天瀬町は大分県内第3位を誇る有名な温泉街です。観光シーズンには県外からのお客様で賑わい、温泉で疲れを癒しています。しかし、天瀬町の温泉旅館のほぼ全てが浸水し、営業を行えない状態にあります。また、近隣住民の多くは在宅避難をしており、1階が使えず、2階で生活する日々が続いています。
地域の人々の協力もあって、被災後すぐにお弁当などの食事支援が始まりました。多くの家が浸水しており、「在宅避難をしていても調理ができな」との声に応え続けてきました。被災から1か月が経ち、徐々に復旧していく中で、今までのお弁当だけではなく、新しい食事支援の形をスタートさせようとしています。
「あまみらレストラン」と名づけ、毎日違う地区の住民さんを招待し、レストラン形式でご飯を食べられる空間を作ります。在宅避難でなかなか他の住民さんとコミュニケーションが取りづらい状況にあるので、この場を利用してお互いに情報交換をしたり、気晴らしのおしゃべりをしてもらえたら、長く続く避難生活を皆さんで乗り越えていけるのではないかと思います。この「あまみらレストラン」でもタープテントなどを使ってもらいます。
また、資器材は2つの団体とも住民さんが使えるように貸し出しを行っています。自由に使える資器材が不足しているとのことだったので、住民さんには喜んで頂いているようです。水害で多くの被害が出ているのが家屋です。家屋が早く復旧することが、住民さんの生活を早く取り戻すことに繋がります。家屋の復旧には清掃活動はもちろん、消毒や乾燥など、多くの時間が必要になります。今回の資器材支援では貸し出せる送風機を届けているので、夜間の間に自然乾燥よりも早く乾燥させることができ、復旧への道のりが短くなりそうだと仰って頂きました。
これらの支援物資を届けられたのは、PBVの活動理念に賛同し、寄付をくださったみなさまのおかげです。ありがとうございます。今後も「必要な人に届ける支援」を行い、住民さんの声に応えていきたいと思います。
パートナー団体であるリエラではスマートサプライによる支援も行っています。
彼らが必要としている支援物資を購入することができるので、
ぜひこちらのご協力もよろしくお願いします。
◆NPO法人リエラ 日田市水害復興支援プロジェクト
PBVでは、引き続き2020年7月豪雨の被災地への支援活動を続けていきます。皆さまのご支援、ご協力お願い致します。
◆2020年7月豪雨災害 新型コロナウイルス×被災地 緊急支援募金