ピースボートとロフトプロジェクト(http://www.loft-prj.co.jp/)のコーディネートによって、ロックバンド、ソウル・フラワーユニオン(SFU)のライブが実現しました。 SFU は阪神淡路大震災を機に被災地での演奏を続けてきたバンドです。今回、5月17日-19日の3日間で、石巻(ライブハウス「ラ・ストラーダ」、湊小学 校)、女川総合体育館前、南三陸(志津川高校、歌津中学校)、合計5本のライブを行いました。今回はライブハウスでのライブの報告です。
震災が起きて以降、ピースボートと連絡をとり続けていたソウルフラワーユニオンのボーカル、中川敬さんは、4月後半にメンバーを連れて視察に訪れ、石巻・女川・亘理町などの被災地を巡りました。そのときに出来た縁が、今回のツアー実現に結びつきました。
一回目のライブは、5月17日、石巻市のライブハウス「ラ・ストラーダ」で行いました。ここは、ロックバンドBO GUMBOSのドラマー岡地さんからの紹介を受けた場所です。
はじめに訪れた当時は、「ラ・ストラーダ」のホームページの写真にあるように大きな船が入口に横たわっていて、とてもライブができる状態ではありません でしたが、その後機材の動作チェックを行ったところ、損傷はないということで、後は電気が通れば使うことができる、ということになりました。そしてなん と、ライブ前日の夜に通電を確認!ギリギリのタイミングで機材を使うことができるようになったのです。
「ソウル・フラワー・ユニオン with リクオ_アコースティックライブin石巻・女川・南三陸」がこのライブの正式名称。リクオさんはソウル・フラワーともよく一緒に演奏活動をして全国を回っているピアニストです。
ラ・ストラーダの前に流れる旧北上川の水面には、雲ひとつ無い空にぽっかりと浮かぶ満月。あたりは街灯も十分にはついていませんが、月明かりが来場者の顔を照らします。
長靴、作業服にヘルメットで、泥出し作業からそのまま来た人、背広にネクタイ締めて来た人。地元のスケーターや音楽家も続々と集まってきます。
ライブの中では、神戸の震災を機に作られた名曲「満月の夕」も演奏されました。
( http://www.youtube.com/watch?v=nrKaMAqz-PA )
満月が煌々と街を照らし、そこにいる全員が熱い気持ちになった夜でした。