日頃より、ピースボート災害支援センター(PBV)の活動にご支援・ご関心をお寄せいただきありがとうございます。私たちは現在、いくつかの地域で災害支援活動に取り組んでいます。メディアの報道が限られるなか、今も続く災害の状況をご報告するとともに、大切なお願いをさせてください。
8月大雨被害、緊急支援概要
2022年8月3日から東北や北陸を中心に記録的な大雨が降り続いた影響で、複数の市区町村が浸水被害や土砂災害の被害を受けました。現在も復旧作業が続いています。
皆さまの中にも、ご自宅や、ご家族・ご友人のお家で被害に遭われた方もいらっしゃるかもしれません。心よりお見舞い申し上げます。皆さまのご無事を何より願っています。
PBVは8月6日よりスタッフによる現地調査を開始し、現在は支援を開始しています。
これまでの活動のご報告
現地調査
8月6~7日:新潟県村上市、関川村、山形県川西町など
新潟県村上市(8/18PBVスタッフ撮影)
PBV派遣スタッフはPCR検査で陰性を確認し、感染症対策をとって現地入りしました。関係機関や各支援団体と連携しながら、現地の被災状況や支援の必要性などを調査しました。
コミュニティ形成支援(備品提供)
8月6日~:新潟県村上市
浸水被害に遭った保育園や地域の集会場の支援を検討しています。皆さまからの寄付額に応じて、支援内容を調整しています。
緊急支援募金の開始
8月7日~:迅速な支援を行うために緊急支援募金を開始
これまでに828,000円のご支援をいただきました(8/23現在)。
物資支援
8月13~20日:新潟県村上市災害VC、関川村災害VC、山形県川西町災害VC
ポケットおしぼり600本×15ケース×2地域(FSX株式会社様よりご寄贈)
アクエリアス24本×5ケース(ナイガイ株式会社様よりご寄贈)
キリン天然水600mlペットボトル504本(キリン株式会社様よりご寄贈)
今回の物資支援は、民間企業と支援団体が連携し災害対応にあたる
緊急災害対応アライアンス「SEMA」の枠組みにより実現しました。
家屋清掃・床下対応
8月18~21日:山形県飯豊町
浸水した家屋の床をはがし、床下を清掃しています
災害ボランティアセンター運営支援
8月21日~:新潟県関川村、新潟県村上市
スタッフ3名が水害対応で使用する資機材などを積み込み、現地入りしました。社会福祉協議会が運営する災害ボランティアセンター(災害VC)の運営支援を実施します。
被害状況
新潟県村上市では、8月4日の記録的な大雨の影響での床上浸水や、地区専用浄水機の損壊により一時は7,000世帯以上で断水が発生。なかには2週間以上水道水が飲めない地域もありました。同県関川村では、1m以上の土砂が積もり、いまだ復旧の見通しの立たない施設もあります。
現地の災害ボランティアセンターでは、更なる支援の実施のために被災者のニーズ把握などに務めています。一方で、社会福祉協議会の既存の福祉サービスも再開していくためには、災害VCの運営者の確保が必要となっています。
今後の見通しとお願い
今後は現地にPBVスタッフが常駐して支援を実施していく予定です。新型コロナウイルスが感染拡大の一途をたどるなか、これまでのコロナ禍での活動経験を活かしながら刻一刻と変わる現地のニーズに対応できるよう努めてまいります。
ご報告しましたとおり、この度の災害でも発災直後からすぐに調査や支援を開始できました。「お互いさまサポーター」をはじめ、継続的にPBVの活動を支えていただいている皆さまのお陰です。心より御礼申し上げます。
イベントのご案内
下記の内容でイベントを行います。ぜひご覧ください。
__________
NGOピースボートオンラインイベント
【世界を学ぼう】「頻発する大雨災害のいま」
・8月31日(水)19:00~20:15
・無料
・詳細&お申込み https://peaceboat.org/42998.html
毎年夏になると、大雨などによる被害が日本各地で発生しています。現場では多くの地域で浸水被害や土砂災害の被害が起きており、懸命の災害支援も行われています。ただ、各地での被害は年々報じられることが少なくなってきているという面もあります。 今回は、被災地で支援活動を行っているピースボート災害支援センター(PBV)の川村勇太が、7月の宮城、8月の新潟、山形の大雨災害など、現場で何が起こっているのかを伝えます。
__________
各SNSでPBVの活動の様子を発信中
今後とも宜しくお願いいたします。
ピースボート災害支援センター(PBV)