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「災害は多いけど、報道が少ないのはなぜ?」

 

災害発生”前”には
「ただちに命を守る行動を!」

災害発生”後”には
「一夜明けた街の様子です」

今夏、このような報道が多くありました。

 

しかし発災から数日も経つと、報道がほぼなくなる現実があります。
まるで災害がなかったかのようにです。

 

そこで、PBVを応援いただいている共同通信の所澤新一郎さんに、

「大きな被害が発生しているのに、報道がとても少ないのはなぜですか?」

とド直球で伺ってみました。

「今年は本当に災害が多かったですね。それも連続で。おかげでこの数ヶ月、ずっと緊張の連続でなかなかしんどかったです。日中はもちろん、深夜、早朝であっても気候情報をチェックしていたので。やっと少し落ち着けました。

さて、いただいたご質問ですが、実は報道されてないわけではありません。

テレビの全国ニュースや新聞の全国版は、どうしても今年のように前線の被害が各地で続く場合、次の大雨への警戒を呼びかける「防災」報道になりがちです。

一方で、地元のニュースや地方版では、長期に渡って「復旧・復興」報道が続けられます。地元からさまざまな視点で報じます。ただ、地元に住んでいない方にはなかなか伝わりにくくなりますね。

テレビの全国ニュースや新聞の全国版は、人的被害の多さや、ブラックアウトになった4年前の「北海道胆振東部地震」のように社会への影響の大きさに左右される面があります。

PBVがいずれも災害支援に入った2019年の佐賀県大町町の水害は、大規模な油の流出があって大きなニュースになりました。でも2021年の大町町の水害は、2年前以上の規模で被災した地域も多いのに、報道量がかなり少ないと言われました。

やはりPBVが活動した2021年の静岡県熱海市の土石流災害も、その衝撃的な映像と多くの犠牲者が出たことで連日大きく報じられました。一方で、同じ静岡県で今年9月に起きた台風15号の水害は、甚大な被害だったにもかかわらず、全国ニュースで取り上げられる機会が比較的少ないと感じています。

 

今年8月のように、同時多発的に各地が被害を受けると、どこを取り上げるかで各社は頭を悩ませるはずです。そうした中では被災や、あるいは防災対応などで特徴がある地域が取り上げられやすい傾向があります。

また近年は、水害の様子が見慣れた光景として扱われているようにも思います。数日もすれば水が引くこともあり、象徴的なニュースにならない現実があります。

一方で、住民の方にぜひ伝えたい情報もあります。

一例として、PBVが行なっている浸水被害の家屋対応はぜひ多くの人に知ってほしいですよね。日が経つほどに増殖する壁や床の中のカビ対策などは、早ければ早いほどいいものですから。

今後のPBVには支援活動だけでなく、さまざまな角度からの情報発信を期待します。もちろん私も頑張りますが、支援団体だからこそ発信できる内容があるはずですので。それによって、少しでも被害が減るように、少しでも早く復旧できるようになるといいですね」

 

お話を伺って、今年は全国的な報道が少ないことの理由がわかりました。しかし多くの人が被害を受けているのも現実です。

今後、報道を見なくなっても、復旧の日々が続いている被災地をぜひ想像していただければ幸いです。

以上、メルマガ担当の多賀がお届けしました。

所澤さん、ありがとうございました。

=協力==============
所澤新一郎 (しょざわしんいちろう)
共同通信 気象・災害取材チーム長
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「2020年モーリシャス重油流出事故」活動報告書ができました

2020年に発生した貨物船「わかしお」の座礁による、重油流出事故。1,000トンもの重油がモーリシャスの美しい海洋・海岸線を汚染しました。PBVが現地NGOと実施した支援などを報告書にまとめました。ぜひご覧ください。

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【イベント】 PBVスタッフが見た台風15号の被害

【1114開催:オンライン報告会】#1 静岡県で家屋浸水8,000棟以上!! 〜PBVスタッフが見た台風15号の被害〜 (7)

11月14日(月)19-20時「静岡県で家屋浸水8,000棟以上!! 〜PBVスタッフが見た台風15号の被害〜」と題し、オンライン報告会を開催します。申込不要、参加費無料です。視聴用URLは後日、WEBや各SNSにてお伝えします。

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ピースボート災害支援センター(PBV)
メルマガ担当:多賀秀行

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