【2020年7月豪雨 熊本支援】避難生活を少しでも快適に

現在、PBVが支援に入っている旧多良木高校避難所は、球磨村から救助ヘリで2つの町をまたいで着の身着のまま運ばれ、避難されてきた球磨村の住民さんたちが避難生活を送られている村外避難所の一つです。現在167名、93世帯の方々が避難生活を余儀なくされています。

被害の状況から避難生活は長期化すると見込まれています。
そんな長い避難生活を少しでも快適に過ごせるように、避難所のさまざまな環境を少しずつ整えています。

 

まずはごみ箱の設置です。
今までのごみ箱は袋をそのまま置いていたり、蓋のないごみ箱がありました。そのため、綿埃が発生しやすくなったり、湿ったりと不衛生な状態が続いていました。ホコリはウイルスや細菌、カビの温床にもなってしまいます。そこで、避難所内にあるものを活用して段ボールのごみ箱を設置しました。蓋をつけたり、ごみによって大きさを変えてみたり、分別の表示も見やすくしています。ごみ箱を変えたことによって掃除もしやすくなりましたし、なにより見た目がとてもすっきりしました。住民さんにも好評です。

 

 

 

 

この避難所ではお弁当の配食を1日3回行っているのですが、代表の方に並んでもらい、複数のお弁当を取りに来られる住民さんもおり、お弁当を袋に入れる作業に時間がかかってしまい、配食時には長蛇の列になっていました。
そこで、1世帯に1つ持ち手付きのプラスチックかごを配ることにしました。これによってスムーズに配食をすることができるようになり、ビニール袋も不必要になったのでごみも減りました。かごはプラスチックなので、毎回消毒することもでき、衛生面でも安心して使えます。大き目のかごなので、飲み物も入り「運びやすくなった」とうれしい声を頂きました。
また、毎回の配食は住民さんも積極的に手伝っていただき、そこでコミュニケーションも生まれているので、毎回たのしく配膳をすることができています。

 

 

 

もちろん、日々のコロナ対策も怠ってはいません。
毎朝、朝食の配膳時には検温を行い、体調管理をしっかりとしています。また、毎日の掃除の際には各所アルコール消毒を徹底しています。特にトイレやお風呂など、たくさんの人が使う場所は念入りに行っています。毎日こまめに行うのは大変ですが、コロナに感染せずに避難所生活を過ごしてもらうために、住民さんと協力して衛生環境を整えています。

 

 

 

 

 

今後も「一人一人ができること」を住民さんと一緒に考え、安心して過ごせる環境を整えていきます。

 

◆2020年7月豪雨災害 新型コロナウイルス×被災地 緊急支援募金

2020年7月豪雨災害 新型コロナウイルス×被災地 緊急支援募金